兵庫県養父(やぶ)市の大林賢一市長が、このほどラジオ関西の生放送に出演し、市の魅力や地域活性の取り組みなどについて語った。
養父市は兵庫県の北部に位置する人口約2万人のまち。総面積約423平方キロメートルのうち、84パーセントを林野部が占める中山間地域だ。
市の西部には兵庫県最高峰の氷ノ山(ひょうのせん・標高1510メートル)や鉢伏山(はちぶせやま)、ハチ高原、若杉高原があり、北部には妙見山(みょうけんさん)がそびえる。
大林市長は、昨年(2024年)10月の市長選挙で初当選。市長就任から約1年を振り返り「もっと養父市を良くしたいという思いの中で、来年に向けてさらに活動を続けていきたい」と力を込めた。その上で、市の魅力について「美しい自然と豊富な食材、歴史や文化で構成され、五感をフルに体験できるまち」と語った。
地域の特産品「朝倉山椒」は、大粒で、まろやかな味と爽やかな香りが特徴。江戸時代には徳川幕府に献上されたという。また、但馬牛や八鹿(ようか)豚などの畜産のほか、寒暖差の大きい高原では、轟(とどろき)大根やほうれん草などの栽培が盛んだ。
養父市は国家戦略特区の農業特区に指定されており、さまざまな規制を免除、緩和することで、企業や民間が活動しやすい仕組みが導入されている。農業の6次産業化(食品の加工、製造業と流通、販売、サービス業を一体的に行う)も活発で、その取り組みは全国から注目を集める。
また、養父市には日本の近代化を支えた但馬地域4つの鉱山のうち2つの鉱山があり、今もその歴史を伝える。大林市長は次のように紹介した。



