“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは東海道線(JR東海)、滋賀の『米原』から岐阜の「大垣」まで向かいます。
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今回は東海道線の『米原』~『大垣』間を取り上げますが、始発駅の『米原』は在来線のJR西日本とJR東海の境界線の駅。ここでは新幹線をはじめ琵琶湖線や北陸本線に近江鉄道とも接続します。
そして今回の『大垣』までの東海道線の普通列車は基本30分おきに運行。この区間ではロングシートの新型車両315系が4両編成で走ります。

『米原』を出て、最初の駅『醒ケ井』は、鱒を育てる養鱒場で有名。かつての中山道の宿場町の面影もしっかり残っているところなんです。
駅からすぐに広がる醒ケ井の宿(中山道 醒井宿)。地蔵川の清らかな流れには、夏になると川面に「梅花藻(ばいかも)」という白く小さい水中花が顔をのぞかせます。ほかにも地元出身彫刻家・森大造の作品などを一堂に集めた醒井木彫美術館や、あの建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した郵便局が今は資料館として活用され、古民家カフェなども沿道に広がります。


次の『近江長岡』は滋賀県最高峰・標高1377メートルの伊吹山が眼前に最も迫ってくるところです。
同駅から伊吹山の登山口へバスが出ていますが、令和5年7月に発生した土砂災害の影響により、現在ここからは登山できません。ちなみに、滋賀では米原から、岐阜では大垣・関ケ原から伊吹山ドライブウェイ終点(山頂駐車場)までをつなぐ登山バスが夏季限定で運行されています(ともに今年は8月31日で運行終了)。
山頂駐車場から頂上までは歩いて40分ほどで到達。山頂からは比良山系・乗鞍・木曽の御嶽山までが一望できます。


伊吹山の麓には手作りハム・ソーセージ・ベーコンを手掛ける伊吹ハムのお店(「手づくり伊吹ハム工房」実店舗)があり、ここで名物の山椒ソーセージをゲットしたいところ。ほかにも美しい水面をたたえる三島池(近江長岡駅からバスで10分)から見る伊吹山も絶景です。


次の駅は『柏原』。この字の駅、実は関西に3か所あるんです。これで大阪の大和路線では「かしわら」、兵庫の福知山線では「かいばら」と読むんですが、ここ東海道線の駅は「かしわばら」。いやぁ、ややこしいですね。この柏原にも歴史ある宿場町がひろがります。





