大阪市立美術館(大阪市天王寺区)で開催中の特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」(会期=10月25日~2026年1月12日)の当日券と追加の日時指定チケットを販売することをこのほど同美術館が明らかにした。同展は開幕前から注目され、チケット販売開始からわずか2日で全日程分が完売。美術館では混雑防止のため販売を休止していた。追加の日時指定チケットは14日(金)から、当日券は18日(火)から販売する。

同展は大阪・関西万博のイタリア館で人気を集めた展示の一部を紹介するもので、古代ギリシャの天球儀を担ぐ大理石像「ファルネーゼのアトラス」(2世紀)をはじめ、レオナルド・ダ・ヴィンチによる手稿「アトランティコ手稿」(15世紀後半)、ペルジーノ作「正義の旗」(1496年)など、イタリアが誇る貴重な美術品が並ぶ。万博開催中、イタリア館は連日長蛇の列で入場できない人も多かったため、万博閉幕後の特別展開催は大きな話題に。あまりの人気で日時指定チケットは早々に売り切れたが、美術館は来場希望者の声を受け、対応を検討していた。


18日以降、美術館窓口で当日券を販売する。開館日の午前9時15分から入場時間券を配る。1人につき2枚までの販売で、枚数に達し次第終了となる。障がい者手帳を持つ人や介助者も同様の整理券が必要で、徹夜や早朝からの待機、転売行為は禁止する。
さらに11月21日以降、金・土・日・祝日は開館時間を午後7時まで延長(12月13日と20日を除く。最終入館は午後6時30分)し、夜間帯の観覧にも対応する。この延長に伴い、11月14日(金)正午からJR西日本の「tabiwa by WESTER」サイトで、延長時間分を含む日時指定付き観覧券の販売を始める。購入にはJR西日本「WESTER ID」の登録が必要で、美術館ホームページのバナーからのみ購入できる。
大阪市立美術館の内藤栄館長は同展の説明会で「私どもとしては1人でも多くの人に来てもらいたいと思っている。ただし安全面を考えると人数を調整せざるを得ない」と話していた。





