すっかり年末の風物詩になっている、今年1番オモロい漫才師を決めるコンテスト番組がまもなく放送されますね。
漫才を見ていると、「ど~も~」と出てきたときにセンターマイクを「クッ! クッ!」と上げ下げする光景をよく見かけます。

この行動は、自分らの声をマイクに乗せて通りやすくするために位置を調整しているというのが理由。以前、「背の低いほうが自分のアゴの下あたりにあわせるように下げるのが基本」だと聞いたことがあります。
でもそれじゃあ、背の高い人はマイクから遠くなりますよね。

漫才でよく使われている「38マイク」は音を広く拾ってくれます。それで拾った声のバランスを、音声スタッフさんがうまく調整してくれるので、極端に身長差がないコンビは、じつは、あまり上げ下げしなくてもいいわけです。
つまり、どちらかに合わせてしまうとマイクに近い人の声ばかりが大きくなって、むしろ調整が難しくなる可能性があるんです。
ですから、テレビ番組などでは、38マイクの前で漫才をやっていてもピンマイクをつけて声のバランスをとることがあります。
それから、音声スタッフさんからは「マイクスタンドを握って上げ下げすると、『ゴボゴボ』というノイズ音が入ることがあるので、あまりよろしくない行為」との意見もあるのだそう。
なかには、同じくらいの身長の漫才師が出てきて、一旦マイクを下げたあとにまた上げて、結局、もとの位置に戻してるやんってコンビもいました。
「てことは、マイクの上げ下げってあまり意味がないんちゃうん?」
「なんで漫才師は上げ下げするん?」
その理由や、コンビのうちどちらが上げ下げを担当しているのかなどなど、プロの漫才師さんたちに聞いてみました。






