毎年夏に猪名川河川敷で開催されてきた「猪名川花火大会」(兵庫県川西市、大阪府池田市、猪名川花火大会開催委員会・共催)について、川西市は、1日、来年・2026年に行われる次回=令和8年度の「第77回猪名川花火大会」より、8月から11月に変更して実施すると発表した。
川西市によると、令和6年度の「第76回猪名川花火大会」は、8月に開催され、約4000発が打ち上げられた。川西側5万2000人、池田側11万人の計16万2000人が来場した。一方で花火大会開催にかかる経費は、安全対策の強化などの理由で年々増加している。令和6年度予算は、コロナ禍以前と比べ約2倍以上となった。物価高騰なども影響し、今年度=令和7年度は開催を見送り、隔年開催とすることを決めた。
近年の夏は、場所によっては日中の気温が40度を超え、夜になっても気温は下がらず、猛暑や酷暑などと言われる。同花火大会を共催する3者は、「そんな中での開催は、熱中症対策や安全面からリスクが高い」と判断。次回=令和8年度以降は、11月に開催することを決定した。令和8年度の第77回猪名川花火大会は、令和8年11月7日(土)に開催される。またこの時期の日没時間などを考慮して、打ち上げ時刻を18時開始に変更し、18時30分に終了となる。花火が終わった後も、周辺の商業施設などへ足を運んでもらい、地域の活性化につながればと期待する。
川西市の越田謙治郎市長は「従来の開催時期である夏場は熱中症のリスクが高まることから、市民の皆様の安全を第一に考え、今後は涼しい秋に開催することを決定しました。新しい形の花火大会に期待してください」とコメントしている。
■猪名川花火大会 今後の開催予定
令和8年度 第77回猪名川花火大会 2026(令和8)年11月7日(土)
令和9年度 実施なし
令和10年度 第78回猪名川花火大会 2028(令和10)年11月 予定
令和11年度 実施なし





