
まちなかには材木商として栄えた昭和初期の名建築・中川邸(無料公開)や、元禄年間からは醤油(しょうゆ)や金山寺みそを製造する老舗「堀河屋野村」などが軒を連ねます。


1989(平成元)年までは、ここからさらにもう一駅「日高川」まで線路がつながっていました。今も廃線跡には鉄橋や腕木信号・踏切・転轍機などの姿が残り、木材の出荷でにぎわったかつての終点の面影をわずかながら垣間見ることもできます。

開業以来、最大のピンチに見舞われる紀州鉄道。県や市はどんな支援策を考えるのか。そして、あとを引き受けてくれる企業は現れるのか……。距離がわずか2.7kmで、トンネルなどもなく、維持費用も少なくて済むため、取得費用は鉄道会社にしては格安になる予定。どこか鉄道愛好家のオーナーがいる会社が名乗りを上げてほしいところですし、私も年末ジャンボで特等でも当たれば考えてみたいところです。(羽川英樹)



