賞金総額は7億円!? アメリカ生まれのスポーツ「ピックルボール」 日本でもコロナ禍以降人気が上昇

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いま日本で人気が急上昇している競技、「ピックルボール」を知っていますか? プラスティック製の穴のあいたボールをラケットで打ち合うスポーツとのことですが、もっと詳しい情報が知りたくなった筆者。そこで、一般社団法人日本ピックルボール協会の佐々木さんに取材しました。

ピックルボールのボールとラケット(日本ピックルボール協会HPより)

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●どこで発祥したスポーツ?

 1965年にアメリカで誕生しました。初心者でもすぐに試合ができることや老若男女問わずプレーできることから親しまれていたそうですが、世界を震撼させたコロナ禍のタイミングで人気が爆発。最近ではアメリカの競技人口が5000万人を超えたという統計もあるとか。日本のテニス人口がおよそ300万人程なので、その人気ぶりがうかがえます。

ピックルボールをプレーする様子(日本ピックルボール協会HPより)

●競技者の年齢層は?

 10代から70代までと幅広いといいます。

●どこでプレーするの?

 アメリカではおもに屋外でプレーします。オフィスビルの広間にコートが設けられている場合もあり、ビジネスパーソンが休み時間や仕事終わりにピックルボールで親交をはかることも日常になってきているのだとか。一方、日本では体育館が一般的なようです。国内にはピックルボールのサークルを立ち上げた大学もあるそうです。ちなみに、コートの広さはバトミントンで使うものと全く同じとのこと。

海外ではコミュニケーションツールのひとつにもなっているピックルボール(イメージ)

●大会はあるの?

 全国大会はもちろん、世界大会も存在します。今年の10月末にもアメリカ・フロリダで「ピックルボールワールドカップ」が開催され、50を超える国々の選手が参加したとか。驚きなのが賞金金額の高さ。日本円にして賞金総額が7億を超える大会もあるのだそう。

賞金総額7億円ってハンパない!(イメージ)

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 日本のピックルボール協会は2015年に設立。そこから地道に活動を続け、アメリカと同じくコロナ禍を境に急速に人口が増えています。「去年まで、日本での競技人口は数千人でした。ですが、今年に入って数万人に増加しそうな勢いです」と佐々木さん。日本上陸当初、マイナースポーツと囁かれていたピックルボール。“メジャースポーツ”として認識される日は近いのかも知れません。

(取材・文=濱田象太朗)

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