えっ…その服ダサっ ←あえて着てるんです! クリスマスの新トレンド「アグリーセーター」ってナニ?

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 クリスマスにはちょっとオシャレをして出かける……というのは、もう昔の話かもしれません。なんと最近では「あえてダサいセーター」を着る人が増えてきているのだそうです。なぜこのような傾向となっているのか「Afro & Co.」の担当者に話を聞きました。

クリスマスにダサいセーターを着るのが流行ってる? なぜ?(イメージ)

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 ダサいセーターのことを「アグリーセーター」と言うそうで、由来は欧米のおばあちゃん達がクリスマスに孫にプレゼントする手編みのセーターだとか。「伝統的な風習ではありますが、クリスマスを象徴するサンタやトナカイ・クリスマスツリーなどがデザインされたセーターのデザインが『ダサい=アグリー』というところからきています」と担当者。

おばあちゃんが孫へプレゼントする手編みセーターが由来(イメージ)

 そんな“ダサセーター”の人気が高まっているのはなぜなのでしょうか? 担当者によると「1980年代以降に度々テレビで放映され、2001年に映画化された『ブリジット・ジョーンズの日記』が関係しています。作中でアグリーセーター(ジャンパー)が登場し注目を集めたのです。2010年代になるとSNSの広がりとともにパーティーアイテムとして取り入れられ、しだいに浸透していきました」とのこと。

 当初はクリスマスを象徴するキャラやアイテムをデザインしたものが一般的でしたが、流行に伴い映画やアニメのキャラクターが施されたものも。近頃はセーターにLEDが仕込まれていたり、サメや恐竜のぬいぐるみが体を突き抜けているように見えるもの、腹部に樽があしらわれそこからビールが出るものなど、おもしろいギミックが散りばめらるように。

ダサいけど、なんか可愛いかもしれない(提供:Afro & Co.)

 アグリーセーターを着て集まるイベントもあるようで、全国から100名ほど訪れるのだとか。参加者は女性が多く、年齢層は10〜50代と幅広いそう。

 アグリーセーターの魅力について担当者は、「クリスマスパーティーというと『サンタやトナカイのコスチューム』というイメージがあると思いますが、みんな同じ様な格好になってしまう。一方、ダサセーターは一人ひとりが個性を出すことができます。その点がこのSNS時代に生きる人たちに受けているのかもしれません」と述べました。

個性が発揮できるアグリーセーター(提供:Afro & Co.)

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 欧米の伝統から派生した“クリスマスにダサいセーターを着る”という行為。いつかは日本のクリスマスの定番になる日が来るのでしょうか。

(取材・文=濱田象太朗)

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