【神戸スキップ坂】海と電車が交差する坂 垂水区「しおみ坂」 #すべきみ 尾上美月&来栖みうと散策

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 坂の多い街・神戸。歩くたびに新しい景色や物語に出会える坂道は、この街ならではの魅力です。

 そんな神戸の坂をアイドルと一緒に歩きながら紹介していく連載「神戸スキップ坂」。第5回は、神戸市垂水区にある「しおみ坂」をピックアップ。

 今回は、山田菜々さん(元NMB48、元SKE48)がプロデュースする関西発のアイドルグループ「すべての瞬間は君だった。」の尾上美月さん・来栖みうさんと一緒に散策してきました。

「しおみ坂」を、「すべての瞬間は君だった。」の尾上美月さん(左)・来栖みうさんと一緒に散策!

 JR塩屋駅、または山陽塩屋駅で下車。神戸の中でもひときわ“海との距離”を感じられるのが、垂水区・塩屋のまちです。丘の上からは瀬戸内海を一望でき、細い路地や急な階段が幾重にも連なる風景は、まるで物語の世界に迷い込んだかのよう。SNSでは「アニメのような街」とも称され、近年注目を集めています。

 今回訪れたのは、そんな塩屋にある「しおみ坂」。場所は、異人館として知られる「旧グッゲンハイム邸」の目の前。 1908年ごろに建てられたとされる洋館で、明治から大正期にかけて神戸に暮らした外国人ゆかりの建物です。近年の調査で、実際の居住者は別人だったことが判明しましたが、長年親しまれてきた名称はそのまま受け継がれています。

 現在は結婚式やライブ、イベント会場として活用され、映画やドラマのロケ地としても使われているんだとか。山陽電車の線路と、その向こうに広がる青い海が一枚の風景として重なります。

 遮断機の向こうにきらめく水面、そこを横切る電車。空の色や時間帯によって印象が変わり、思わずシャッターを切りたくなる光景です。青空の日はもちろん、夕暮れ時もまた格別です。

 神木隆之介さんと有村架純さんが共演した映画『フォルトゥナの瞳』のロケ地としても知られる塩屋は、近年移住者も増え、個性的なカフェやショップが点在するようになりました。昔ながらの街並みと、新しい風が自然に溶け合っているのも、この街の魅力の1つです。

 しおみ坂へ向かう道は決して広くはありませんが、その分、歩くごとに景色がぐっと近づいてきます。

「学校の目の前に大きな坂があって、自転車通学のときは毎日登るのが本当に大変でした」と語る来栖さん。それでも、「部活の帰りに友達とくだらない話をしながら坂を上り下りした時間は今でも大切な思い出」なのだそう。

 坂道は、しんどさと一緒に、かけがえのない記憶も運んでくれる存在なのかもしれません。

「すべての瞬間は君だった。」の来栖みうさん
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