昨年7月にオープンした備前市美術館(岡山県備前市)で、開館を記念した特別展「浦上コレクション 北斎漫画 画狂!画驚!!画叫!!!」が、1月10日から開かれている。

葛飾北斎(1760~1849)は、江戸時代後期を代表する浮世絵師で、生涯に3万点以上の作品を残した。『北斎漫画』は、弟子の絵手本として1814年に初編が刊行され、庶民の間で広く親しまれた。北斎の没後も含め、1878年までに全15編が刊行されている。
会場では、『北斎漫画』を1700冊所蔵する浦上満さん(浦上蒼穹堂代表)のコレクションから、厳選した約200点を展示。
人々の暮らしや動植物、風俗、神仏など、多様な題材を描いた『北斎漫画』の作品を通して、北斎の高い観察力と幅広い表現を紹介する。また、北斎の図案に着想を得た19世紀ヨーロッパの陶磁器作品も展示し、北斎芸術が海外に与えた影響を示している。


特別展は3月8日まで。備前市美術館では期間中、北斎専門の美術館「北斎館」館長による講演会や、学芸員によるギャラリートークなど、関連イベントも実施される。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)。月曜日は休館で、祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館。
備前市美術館の学芸員、石川さんは「『北斎漫画』は糸でとじた和綴じの版本だが、多くの人に見てもらえるよう、一部を額装し、絵画のように鑑賞できる形で展示している。版本のままの状態の作品も15点展示しており、『北斎漫画』の魅力を間近で感じることができる」と話している。







