坂の多い街・神戸。
異国情緒あふれる街並みの中にも、歩くほどに表情を変える坂道が数多く残されています。
そんな神戸の坂を、アイドルと一緒に歩きながら紹介していく連載「神戸スキップ坂」。
今回は、神戸を代表する観光地のひとつ、神戸市中央区・北野坂をピックアップします。
一緒に歩いたのは、関西発のアイドルグループ「すーぱーぷーばぁー‼︎」の妃奈乃愛莉さん。兵庫県出身の彼女とともに、神戸らしさが凝縮された坂道をゆっくりと巡りました。

三宮駅の山側(北側)から、新神戸駅の少し手前に広がる北野異人館街へと続く北野坂。
街の中心部にありながら、坂を登るにつれて空が近くなり、振り返れば神戸の街並みと、その先に広がる海を望むことができます。
坂の途中には、異国情緒あふれる洋館が点在。その代表格が、ドイツ風建築として知られる「風見鶏の館」です。
屋根の上では、風を受けてくるりと回る風見鶏が静かにたたずみ、北野のシンボルとして親しまれています。
この風見鶏の館が全国的に知られるきっかけとなったのが、NHKの連続テレビ小説『風見鶏』(1977年度)。
放送当時は、坂を歩くのも困難なほど多くの観光客でにぎわったといいます。今もなお、北野坂を象徴する存在として、多くの人が足を止めるスポットです。

北野異人館街の魅力は、洋館だけにとどまりません。
坂道沿いには、お洒落なカフェや雑貨店、世界各国の料理が楽しめる飲食店が点在し、散策そのものが楽しいエリアです。
「海を見ながら、景色を楽しみつつ、神戸ならではの街並みを感じながらお散歩したいですね。買い物しながら、ぶらぶら歩くのも楽しそう」と妃奈乃さん。
坂道の先々に広がる景色が、自然と会話を弾ませてくれます。

そもそもこの一帯に異人館が集まったのは、神戸港開港後、外国人居留地の用地が不足したことがきっかけでした。港を一望できる高台という立地の良さから、多くの外国人が住居を構えたのが始まりです。
第二次世界大戦や阪神・淡路大震災といった大きな出来事を乗り越えながら、保存や修復が重ねられ、現在のような観光地として大切に残されてきました。
坂道を歩いていると、街が積み重ねてきた時間の厚みも感じられます。






