直感で分かる!? かわいい造形に込められた願いと祈り 大阪歴史博物館「郷土玩具が好き」

LINEで送る

この記事の写真を見る(11枚)

桐原の藁馬 長野県長野市・桐原牧神社 大正~昭和時代 大阪歴史博物館蔵(宮脇コレクション)
河豚土鈴(左)と河豚笛(右) 山口県 昭和時代 大阪歴史博物館蔵(宮脇コレクション)

 造形物以外で目を引くのは、木版千代紙の「おもちゃ尽くし」。犬張子やみみずく人形などさまざまな玩具が画面いっぱいに描かれたにぎやかな図柄で、当時すでに全国的に知られていた玩具の広がりを示している。近代の自動車のおもちゃも描かれており、伝統的な玩具と新しい玩具が同時に並んでいるのが興味深い。1920(大正9)年創業の京都の木版印刷物販売店の千代紙と推察されるという。図柄を通して流行や時代の変化を読み取ることができる貴重な資料だ。

木版千代紙 おもちゃ尽くし 京都市伏見区 大正~昭和時代 大阪歴史博物館蔵(木村薫氏寄贈)

 展示キャプションには、「素材×願い」「かたち×願い」など、それぞれ鑑賞を導くキーワードが示されている。担当した俵和馬学芸員は「おもちゃの造形には日本人の民俗的な思考が表れている。デザインだけ見ていても面白いが、当時の人々がなぜその形を作ろうと思ったのかについて想像してもらえたら。そして、現代の私たちが直感で分かるものもある。温かい感じがすると思ったら、それは子育ての道具だったりする。1つ1つを眺めて、自分の中に湧き起こるイメージも楽しんでほしい」と話した。4月6日(月)まで。

◆特集展示「郷土玩具が好き―風土と造形の愉しみ―」
会場 大阪歴史博物館(〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32)8階特集展示室
会期 2026年1月14日(水)~2026年4月6日(月)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 火曜
観覧料 常設展示観覧料で入場可。大人600円、高大生400円、中学生以下無料
問い合わせ 大阪歴史博物館、電話06-6946-5728

大阪歴史博物館公式サイト

LINEで送る

関連記事