

造形物以外で目を引くのは、木版千代紙の「おもちゃ尽くし」。犬張子やみみずく人形などさまざまな玩具が画面いっぱいに描かれたにぎやかな図柄で、当時すでに全国的に知られていた玩具の広がりを示している。近代の自動車のおもちゃも描かれており、伝統的な玩具と新しい玩具が同時に並んでいるのが興味深い。1920(大正9)年創業の京都の木版印刷物販売店の千代紙と推察されるという。図柄を通して流行や時代の変化を読み取ることができる貴重な資料だ。

展示キャプションには、「素材×願い」「かたち×願い」など、それぞれ鑑賞を導くキーワードが示されている。担当した俵和馬学芸員は「おもちゃの造形には日本人の民俗的な思考が表れている。デザインだけ見ていても面白いが、当時の人々がなぜその形を作ろうと思ったのかについて想像してもらえたら。そして、現代の私たちが直感で分かるものもある。温かい感じがすると思ったら、それは子育ての道具だったりする。1つ1つを眺めて、自分の中に湧き起こるイメージも楽しんでほしい」と話した。4月6日(月)まで。
◆特集展示「郷土玩具が好き―風土と造形の愉しみ―」
会場 大阪歴史博物館(〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32)8階特集展示室
会期 2026年1月14日(水)~2026年4月6日(月)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 火曜
観覧料 常設展示観覧料で入場可。大人600円、高大生400円、中学生以下無料
問い合わせ 大阪歴史博物館、電話06-6946-5728





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