神戸のまちの大きな魅力であり、市民が愛する「坂」。神戸市が昨夏、任命した「坂アンバサダー」5組がそれぞれの活動について報告するイベント「SAKABA~坂場~FINAL」がこのほど同市内で開かれた。アンバサダーらは、集まった約70人の聴衆を前に、半年間の活動を振り返り、あらためて坂への熱い思いを語った。
市街地の大部分が山と海に挟まれた地形の神戸には、多彩な坂がある。近年のアンケートで神戸市民の多くが坂を誇りに思っていることが判明したことから、市は坂を「財産」とし、「坂のまち神戸プロジェクト」を始動。2024年から坂をテーマにしたフォトコンテスト、トークフェス、ワークショップ、全国7都市による「坂のまちサミット」など多様な催しを実施してきた。加えて、神戸の坂の魅力を発信してもらう坂アンバサダーを公募し、5組を選出。昨年8月から今年2月末にかけて、PR活動を担ってもらった。
報告会では5組が順番に登壇。学生ライターの青島ほなみさんは、坂とアイドル文化を組み合わせた発信を行った。神戸市内の坂をアイドルとともに紹介するウェブマガジン「神戸スキップ坂」を全9回連載したほか、坂をテーマにした小冊子やグッズを販売した。その結果、アイドルファンが坂を訪れる“聖地巡礼”的な広がりが生まれたという。
シンガーソングライターのオカダユータさんは「坂×ミュージック」の取り組みとして、坂の風景と音楽を組み合わせた地域イベント「坂の上のジャンボリー」を昨年11月に開催し、2日間で約700人を集客。また坂の魅力を紹介する動画シリーズ「坂道さんぽ」をユーチューブで配信(全21回)するなど、音楽を通じて坂の魅力を発信してきたことを報告した。
トレイルランナーの川地智之さんは「坂×ランニング」として、毎週水曜日にウォーキングやランニングを楽しむ「坂道クラブ」を実施。坂好きが集まる交流の場としてフェイスブックグループ「坂のまち神戸ファミリー」も運営し、約300人が参加している。現在は東灘区や灘区を中心に行っているランニングイベントを中央区にも広げていく予定という。
自転車店「自転車好房ラルプデュエズ」は「坂×ヒルクライム」をテーマに、斜度や疲労度などを基準に坂を独自にスコア化したサイクリスト向けデジタル地図「激坂マップ」を作成し、公開。坂を巡るポタリング(自転車散策)ツアーも実施しており、今後も継続していく考えだ。





