神戸発の企業、株式会社レック(本社・神戸市)が、ブライダル事業を軸に多角的な展開を進めている。結婚式場の運営にとどまらず、温泉施設やグランピング事業も手がけるなど、「人生の節目」と「日常の時間」の両面に寄り添う事業を広げている。
同社が運営する総合結婚式場「サンパレス六甲」(兵庫県西宮市山口町)は、約40年前に開業。挙式・披露宴を中心に、宴会利用や家族写真の撮影、フォトウェディングなど幅広い用途に対応してきた。同式場の総支配人・川端雅明さんは「結婚式のかたちは時代とともに大きく変わってきた」と話す。
近年は、披露宴を伴わないフォトウェディングの需要が増加。約5年前には専用スタジオを新設するなど、ニーズに応じた施設整備を進めてきた。2000年には少人数婚専門ブランド「小さな結婚式」を神戸で立ち上げ、現在は全国展開している。
川端さんは「従来の形式にとらわれず、自分たちらしさを重視した結婚式を求める人が非常に増えている」と説明。費用面への不安に配慮し、基本料金を明確にした明瞭会計プランも用意するなど、利用者目線のサービスづくりを重ねている。
長年地域に根付いてきた歴史も強みの一つだ。40年前に式を挙げた夫婦の子どもや孫世代が同じ式場で挙式するケースもあるという。「多くの地域の方に支えられて今がある。これからもそうありたい」と川端さんは語る。
こうした“寄り添う姿勢”は、ブライダル以外の分野にも広がっている。同社は兵庫県三田市で温泉施設「三田天然温泉 寿ノ湯」も運営。支配人の細沼恵さんは「ブライダルで培ったノウハウをいかした施設づくりを行っている」と話す。
館内は若い世代にも親しみやすい内装を意識し、2階の岩盤浴やライブラリースペースはSNSを通じて話題に。敷地内にはグランピング施設も併設され、大阪や京都といった近隣地域だけでなく、愛知や福島など遠方からの利用もあるという。
フィンランド発祥の樽型木製サウナ「バレルサウナ」を導入している点も特徴。細沼さんは「3月~4月はグランピングのメインシーズン。桜も楽しめる時期なので、より多くの方に足を運んでいただければ」と話している。
結婚式という特別な一日から、温泉やアウトドアで過ごす日常のひとときまで。レックは時代の変化に応じながら、人々の暮らしのさまざまな場面に寄り添う形で事業を展開している。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より

