最後に紹介したのは、吉行淳之介『驟雨(しゅうう)』。松永が「昭和を彩る小説家・作家の原点なのでは」と評する作家のひとりだそうです。吉行氏は、小説家の父・吉行エイスケと美容師の母・吉行あぐりのもとに生まれ、妹は俳優として知られる吉行和子です。なお、母・あぐりは1997年のNHK連続テレビ小説のモデルとなり、大きな話題を呼びました。
吉行氏の作風は、「娼婦の世界や都会の淫靡な感じなど湿っぽい世界を、ドライな文体でクールにかっこよく表現している」そうで、「この作品(『驟雨』)には、昭和の都会性とエロスの原点がある」と、松永。同作は芥川賞を受賞しており、サラリーマンのドライな男性が娼婦と馴染みになりながらも、嫉妬心などの機微が描かれているほか、ダークな表現方法が魅力的なのだそうです。

サマンサは、「時代背景や風潮もあるけど、なんで昭和はあんなにエロいの?」とコメント。「たとえば、映画館に行くだけでもエロスを感じた」と振り返りました。
※ラジオ関西「Clip木曜日」2026年3月19日放送回より





