BOROが語る半生【後編】 「芸能界の礼儀作法は内田裕也に教わった」

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 昭和歌謡、昭和ポップスにスポットライトを当てたラジオ番組『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』(ラジオ関西)の3月20日放送回では、前回に続いてBOROさんがゲスト出演。これまでの音楽・芸能生活や2年4か月ぶり25枚目のニューアルバム『NO LIMIT!』について、番組パーソナリティーの中将タカノリさん(シンガーソングライター、音楽評論家)、橋本菜津美さん(シンガーソングライター、インフルエンサー)と語り合いました。

1週分収録のはずが盛り上がりすぎて2週分に

 今年、デビュー47年目となるBOROさん。

 中将さんから「これまでの芸能生活で一番うれしかったこと」を聞かれると、「人との出会い。特にミヤコ蝶々さんとの出会いは印象的でした」と語ります。

 二人の出会いは1992年に大阪・中座で開催された舞台『母子泥棒』。フィナーレのコンサートでは会場の扉が解放され、道頓堀から道行く人が押し寄せるという前代未聞の演出が話題になりましたが、この舞台は『大阪で生まれた女』のファンだった蝶々さんからのラブコールで実現。優しい人柄に感激したBOROさんは、亡くなった今も蝶々さんを”大阪のお母ちゃん”と思っているということです。

 またデビュー以来、お世話になった内田裕也さんのことも忘れられないと言います。

「芸能界の礼儀作法は裕也さんに教わりました。『挨拶をおこたるな』とか『この人の前ではタバコを吸うな』とか、事細かく。この話をすると驚く人もいるんだけど、(イメージに反して)優しい人」とロック界のレジェンドの意外な素顔を明かします。

 ちなみにBOROさんが裕也さんの言い付けで、今も毎日欠かさずに続けているのが「うがい」。恩師からのこの言い付けがBOROさんの迫力ある歌声を支えているのかもしれません。

3月11日に発売されたニューアルバム『NO LIMIT!』

 そんな話題のあと、番組中で1曲目に紹介されたのは、『NO LIMIT!』収録曲『過去を変えた男』。

 中将さんはこの曲が耳から離れず「タイトルを見た時は『過去を偽ってるセコい男の曲かな?』と思ったけど、聴いてみたら正反対のメッセージ。BOROさんの人間愛あふれる視点に感激しました」と話します。

 BOROさんはこの曲について、次のように思いを語ります。

「この歌は、失敗は犯すわ過ちは犯すわとんでもない人生を若い頃に送ってきた男が、途中でこの生き方を改めたいと思い、過去は過去として残っているけど、そこからは必死で頑張り、最後はみんなから尊敬を集める人になっていたというストーリー。僕自身いろんなことがあったし、つらい病気もしたけど、そんな経験があったからいろいろ改めて今やれていると思う。たとえ失敗や過ちがあっても大丈夫なんだよということを伝えたかった」

 橋本さんは学生時代、陸上に打ち込むも、けがで思うような成績を残せず。その悔しさが音楽活動につながったこともあり、BOROさんのメッセージに大きく共鳴したと語りました。

 続いて紹介された楽曲は、同じく『NO LIMIT!』収録曲の『Joke&Joke』。この曲はBOROさんにとって『大阪で生まれた女』以来、47年ぶりに女性目線で歌った女歌だと言います。

「僕の場合、女歌は『こういう女性がいて欲しい』という理想があってスタートしているような気がします。でも、本物の女性からは『そんな女おるか!』みたいなツッコミをされることがあって、作家の田辺聖子さんにも『大阪で生まれた女』に『なんで女が男について行かなあかんねん』と、かみつくような小説を書かれてしまったことがあるんですよ(笑)」(BOROさん)

 その話を受けて、橋本さんは「男性が書く女歌は大好きだけど、母性を求める部分があったり、女性の表現が繊細で、かわいらしく感じる」とコメント。BOROさんも「その通り」と苦笑していました。

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