視覚障がいのある選手によるサッカー、「ブラインドサッカー」のアジア選手権が、15日から大阪駅前で始まった。
大阪市北区のグランフロント大阪うめきた広場で開催されているのは、「IBSAブラインドサッカーアジア選手権2026」。大会は25日まで行われ、3か国で争う女子(15日〜18日)、8か国が参加する男子(19日〜25日)の順で開催される。

ブラインドサッカーは、視覚障がいのある選手が音の出るボールと声のコミュニケーションを頼りにプレーする、5人制のサッカー。
今大会は「ダイセル ブラインドサッカーウィーク in うめきた」の一環として行われており、大阪駅前でのブラインドサッカーの大会は今年で3年目。これまでの取り組みを経て、今回はアジアの頂点を決める公式大会へと発展している。JR大阪駅から徒歩すぐのオープンスペースが会場となり、都市の中心でトップレベルの試合が観戦できる“街なか開催”としても注目を集めている。
15日の大会初日、開幕戦には女子日本代表が登場した。世界ランキング1位で、大会連覇を目指すチームは、激しく雨が降りしきる中でも奮闘。オーストラリアに5-0と大勝し、初戦を白星で飾った。女子はこの後、16日にインドと対戦。18日に決勝戦に臨む。

試合後、4得点を決めた女子日本代表の西山乃彩(にしやま・のあ)選手は、「たくさんの人が来てくれているというのは、ゴールを決めた瞬間に一番感じられた。その歓声は何よりもうれしかったし、その歓声を聞くことで『もう1点ほしい』と常に思い続けて、最後までプレーした」と、雨の中でも観戦に訪れたファンの声援に感謝。
「たくさんの方の前でサッカーをしたことが、去年(の大阪大会)が初めて。その時の感覚はずっと忘れられない。今回も、『また皆さんに見てもらえる! またあの歓声が聞こえるんだ』と、大会前からすごくワクワクしていた」というストライカーは、「通りかかった人も足を止めて見てくれると聞いている。駅前で誰でも見れる、身近に感じられる本物の国際大会は他にない醍醐味。ぜひ会場で私たちにパワーを送ってもらいたい。アジア制覇を目指して頑張るので、応援よろしくお願いします」とメッセージを送っていた。

また、昨年の世界選手権でキャプテンをつとめるなどブラインドサッカーでのキャリアが豊富で、パラトライアスロンとの二刀流で活躍している女子日本代表の竹内真子選手(兵庫県加東市出身 / 兵庫サムライスターズ)は、「この素敵な環境で、女子は2年連続でさせてもらって、とても感謝の気持ちでいっぱい。初戦、雨の中だったが、勝利できたことはとてもうれしく思う。自分自身にとっては、シュートを何回か決め切れなかったところはすごく反省点なので、(その課題を)明日にいかしていきたい」と前を向いていた。

一方、アジア選手権では2005年の第1回大会以来、21年ぶりのアジア王者を目指す、男子日本代表。優勝国には2028年のロサンゼルスパラリンピック出場権が与えられるだけに、重要な大会となる。
大阪での国際大会は過去2年でいずれも2位。4チーム総当たりのグループリーグで、日本は19日にインド、21日にオーストラリア、22日にイランと対戦。上位2チームに入ると24日の準決勝に進み、勝てば25日の決勝戦に臨む予定だ。世界ランキング3位と、参加国中最上位の日本としては、今大会を制し、ロスへの道を切り開きたいところだ。

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