後半の「白の部屋」には、さくらもももこさん、酒井駒子さんら有名作家の原画に加え、ピカソやルノワール作品もさりげなく陳列されている。さらに大どろぼうは、人気絵本作家ヨシタケシンスケさんに「泥棒を育てる絵本」として新作「まだ大どろぼうになっていないあなたへ」をつくらせた。「トリコロールの廊下」には同作の原画が並ぶほか、どろぼうに扮装して撮影できるスポットも登場。


大どろぼうはたぶん若くない。そう思わせるのは、最後の部屋「光の蔵」だ。カセットテープやアナログゲーム、観光地のペナント、レトロな足拭きマットなど、昭和世代がピンとくるさまざまなアイテムがケースの中でひしめき合う。京都市内にある別の美術館の、採用されなかった告知ポスターもあり、大どろぼうの趣味も見て取れる。そして展示を見終わった後、世の中での価値とは別に、自分の心に残ったものが最高の「お宝」であることに気付かされる。

展示を担当した陳鶯学芸員は「本展は単純なエンターテイメント企画ではなく、あまり公開されていない美術コレクションを見てもらえる貴重な機会でもある。子どもも大人も美術ファンも楽しめる幅広いラインアップとなっているので、それぞれの作品の中に宿るテーマを自由に解釈し、想像力を存分にふくらませて味わってほしい」と話した。
◆展覧会「大どろぼうの家」
会場 京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124)
会期 2026年4月11日(土)~6月14日(日)
休館日 月曜日 ※5月4日(月・祝)は開館
開場時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
観覧料(税込) 一般1900円、高大生1200円、小中生700円
問い合わせ 京都市京セラ美術館、電話075-771-4334





