神戸地検・清野憲一検事正 着任会見「創造性ある検事、社会で果たす役割自覚 事件に誠実に取り組む」

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 4月16日付で神戸地検・検事正に着任した清野憲一氏(58)が同日に会見し、「事件に大小はない。ひとつひとつの事件に誠実に取り組む」と抱負を述べた。

会見で抱負を述べる清野憲一・神戸地検検事正〈2026年4月17日午後 神戸市中央区〉

 清野検事正は長野県出身。東京大学法学部を卒業後、1993年に検事に任官した。最高検検事や在イギリス日本大使館・一等書記官などを歴任し、 関西勤務は大阪、奈良の両地検以来26年ぶり。
  検事正としては松江、前橋、高松の各地検を経て神戸が4か所目の地検となる。

 裁判官だった父の影響で法曹界を目指したが、司法修習で検事を志望した。理由は「出来上がった料理を吟味するのが裁判官なら、作るのはシェフである検事。創造性がある。さまざまな事件を通じて、検察が社会で果たす役割を自覚し、間違いではなかった」と振り返る。

 これまでで最も印象に残ったものは、東京地検時代の2005年に手がけた1級建築士らによる耐震強度偽装事件。 建築基準法違反、建設業法違反の罪に問われ有罪が確定した。
 清野検事正は、「社会的に大きな影響を与えた事件。罪にふさわしい刑罰を与えるべく、数千もの証拠物と格闘し、法令を駆使した」と語った。

神戸地検

「兵庫県は刑事事件の数も多く、非常に重大な事案もある。 警察とともにデジタル・フォレンジック(電磁的記録の解析)などの捜査手法を進化させ、厳正に対処したい。特に被害が深刻な特殊詐欺について、犯罪組織の中枢に対する捜査に力を入れたい」とした。

 趣味はアーチェリー。宝塚歌劇ファンの妻と宝塚大劇場へ出向くこともあり、「プライベートでは神戸をはじめ兵庫の街を楽しみたい」と話した。

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