世界文化遺産・平等院(京都府宇治市)の藤が咲き始めた。春から新緑の季節への移ろいを感じる季節となった。

表門付近のだるま藤は美しく色づき、ノダフジは咲き始め。藤は気温に左右されやすく、今年は気温が高い日が続き、昨年より1週間早い開花で、過去最速のペースとみられる。ピークは4月20日ごろ。
平等院には樹齢約300年の古木が4株ある。今年は約1万5000房の藤が花を咲かせるという。国宝・鳳凰堂の前の池のほとりにはキリシマツツジが咲き、つかの間のコラボレーションを楽しめる。


平等院の藤は、色の鮮やかさ、香りの良さ、房の長さの三拍子が揃うことで知られる。
かつて藤の穂先が地面に着くほど(1.8メートル)まで伸びることから「砂ずりの藤」と呼ばれていたが、現在では木を傷めないよう、 藤が伸び切る5月の大型連休より前に剪定(せんてい)が行われ、約1メートルにそろえる。


平等院の神居文彰(かむい・もんしょう)住職は、 「人が人を傷つける昨今の国際情勢、それでも優しさを持ち、目に見えない香りを求めて平等院に来ていただく時、私たちは藤の花言葉『歓迎』という言葉を使います。訪れた方を迎え入れ、お互いを尊重していく、そんな平等院で美しい藤をめでていただけたら」 と話す。








