“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは、阪急嵐山線です。
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阪急の歴史あるミニ路線を紹介するシリーズは、前に創業路線となる箕面線をリポートしましたが、今回は観光客も多く利用する嵐山線を取り上げます。
阪急嵐山線は京都本線の特急停車駅『桂』から分岐して『嵐山』までの4.1㎞。途中に2駅があります。
洛西方面へのバスターミナル機能も持つ『桂』。嵐山線が発着する1号線には4両編成の6300系がとまっており、基本1時間に4本が運行されています。

かつては観光シーズンに大阪梅田をはじめ神戸本線や宝塚本線などからも直通列車が運行されていましたが、いまは線内折り返しでダイヤが組まれています。
運行車両が「6300系」というのに反応した鉄道ファンも多いことでしょう。
そうなんです、これは約半世紀前の1975(昭和50)年に、京都本線の特急用として華々しくデビューした車両です。ブルーリボン賞も受賞し、特急料金不要なのに一時期はカード式公衆電話も備え付けらえていた人気車両でした。

しかし、京都本線特急の停車駅が増えてきたことに伴い、2ドアが乗降しにくいという問題が起きてきました。そこで特急運用を次世代の9300系にバトンを渡して、2009(平成21)年からこの嵐山線に転用されてきたんです。

車内はセミクロス・3列シートに改装されましたが、旧特急車両に乗れるということもあり、嵐山線の人気者となった6300系。
ただし、来年春には嵐山線がワンマン化されるのに伴い、この車両も導線から姿を消す予定なので、残念ながらこの路線での活躍もあと1年足らずとなりそうです。
また、4月中旬より8300系も投入され、置き換え準備も進んでいるようです。

『桂』を出発した電車はすぐに右側を走る京都本線に別れを告げ、単線となって上り勾配に入ります。左の眼下には広大な桂車庫がひろがります。




