「神戸から出る選択肢はなかった」 フィギュアスケート・坂本花織さん引退会見 地元への感謝語る

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 フィギュアスケート女子で世界選手権4度優勝、冬季オリンピックでは計4つのメダルを獲得した坂本花織さんが13日、神戸市内で現役引退会見を行い、長年拠点としてきた地元・神戸への思いを語った。

坂本花織さん(写真:ラジオ関西)

 会見は神戸市中央区・ポートアイランドで実施。幼稚園から大学まで神戸市内の学校に通ってきたという、生粋の神戸育ちの坂本さんは、「本当にいろんな先生からたくさんのことを教わった」と振り返った。また、会見冒頭では、所属企業であるシスメックス(神戸市)をはじめ、関係者への感謝を語った。

シスメックス株式会社の家次恒 代表取締役会長 グループCEOから花束を贈られた、坂本花織さん(写真:ラジオ関西)

 競技生活を通じ、海外で指導を受ける機会もあったというが、「神戸から離れなかったというか、離れられなかったというか」とコメント。地元愛の強いフィギュア世界女王は「中野先生、グレアム先生を超える先生がいなかった。この2人がいたからこそ、世界で戦えるようになった」と、恩師である中野園子コーチとグレアム充子コーチの存在の大きさに言及。「フィギュアスケートの技術だけじゃなく、私生活のことやマナーも教えてもらった。世に出ても恥ずかしくないように育ててもらった」とも語った。

 地元・神戸の人たちとの交流も、競技人生を支える大きな力になったという。

「地元の子たちと久しぶりに会っても、昔と変わらずすごくたくさんしゃべってくれたり。周りの方たちも、自分は知らなくても、『かおりちゃん、よく頑張ったね!』って、通りすがりに声かけてくださったりとか。そういうのを聞くとすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 現在は、神戸市内のリンクでスケート教室にも携わっているといい、「『スケートを見てやってみたいと子どもが言うので連れてきました』というのを聞いて、それだけオリンピックはすごい影響があったんだなと思った。ここからどんどん競技人口が増えてくれたらすごくうれしい」と期待を寄せた。

 会見終盤には、中野コーチとグレアムコーチがサプライズで登場。中野コーチからは、労いの言葉をかけられつつ、「ただ、コーチは地味で楽しいことがあまりない仕事。派手なところに慣れてしまっているので、ちゃんと落ち着いて続けてくれるかどうかが心配。なんとか私の代わりに、兵庫県を盛り上げてくれることを祈っています。お願いします」とメッセージを受けた。また、グレアムコーチからは、「ここからは指導者として、しっかり勉強して、苦労して、がんばって、神戸から世界に羽ばたく子たちをいっぱいつくれるように、中野先生になるまでサポートしますので。頑張りましょう!」とエールが送られた。

 坂本さんは「会見中、後ろをちらちら見て『いないなぁ』と思っていたので、このサプライズはすごくうれしかった」と笑みも。「冒頭のビデオメッセージも今の言葉にも、すごく『がんばろう!』と気合いが入りました。本当にありがとうございます。頑張ります!」と、新たなステージでの活躍を誓っていた。

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