
チームにとってもファンにとっても初めてのシーズンが終わった。黒澤氏は次のシーズンに向けての動きに奔走している。「今シーズンは神戸での試合が2試合だけだった。多くの人に足を運んでもらい、『こんな面白いんだ!』と感じてもらえたと思う。来シーズン以降はもっとやっていきたい」と話し、ひとりでも多くの観客をホームに集めるための活動に全力を尽くす考えだ。「見たことがないからマイナーな競技と片づけられるのではなく、一度見たら魅力あるスポーツだと気づいてもらえると思っている。皆さん、見たことがないだけなんです。そんな人に足を運んでもらうのが大事」。そのためには地域のイベントなどにも積極的に参加し、クラブの認知度を高めていきたいと話した。

「(イベントで)アイスホッケーのシュートにチャレンジしてもらうと、1打目は進まなくても、2打目で少し前に行った、3打目で目標に届いた、4打目や5打目でパックが少し浮いた……など、成長が1~2分で感じられる。子どもたちにたくさん体験してほしいし、そこで興味を持って、競技を始めるきっかけになってくれればうれしい。まずは『おもしろいお兄ちゃんがいたな』と選手を覚えてもらい、『かっこいい選手がいたな』とお母さんたちにも応援してもらえれば(笑)。ホームゲームは、神戸も尼崎もリンクと観客席が近いので、顔まで見えますから!」と笑う。

もちろん、成績アップも目指す。成績を上げることは、アジアリーグを戦う上でも重要だ。
「(2025-2026シーズンに)1点差で敗れた試合が12試合あったことを考えると、2年目は5勝以上をまずは目指したい。それくらいレベルアップしなくてはならない」と話す。その上で「アイスホッケーはもちろん大事だが、人間性が豊かで、人として魅力ある選手が増えると、多くの人に応援してもらえると思う」と、メンバーのパーソナリティーにも着目しながら、次のシーズンのチーム編成を整えていくという。
たかが1勝、されど1勝。その経験をバネに、神戸のファンとともに歩みを始めたプロアイスホッケークラブが2季目のシーズンでどのような飛躍を見せるのか、注目だ。





