サッカー・J1のヴィッセル神戸は27日、練習を公開し、30日に行われるJ1百年構想リーグプレーオフラウンド1-2位決定戦第1戦に向けて調整を行った。
約1時間半にわたる全体練習では、抽選で選ばれたファンクラブ会員や報道陣が見守るなか、チームの主軸を担うFW大迫勇也選手やFW武藤嘉紀選手、MF井手口陽介選手、DFマテウス・トゥーレル選手らが、ミニゲームなどで軽快な動きを見せた。

Jリーグの秋春制への移行に伴い、今年2月から約4か月間で争われた特別大会で、神戸はWEST(西地区)1位に輝いた。
ただし、このハーフシーズンでは、リーグ戦とAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)との過密日程を強いられ、序盤戦から負傷者が続出。特にACLEの準々決勝と準決勝をサウジアラビアで行った後は、心身の疲労の影響などから、リーグ戦でも苦戦が続き、第14節のガンバ大阪戦では0-5、第16節のファジアーノ岡山戦では0-3と、大敗を喫することもあった。さらに、後半戦ではMF扇原貴宏選手、DF山川哲史選手といった主軸の負傷離脱も痛かった。
それでも、最終節(第18節)でアビスパ福岡を1-0と下し、自力で1位を確定。特別大会のタイトル獲得目前のところまできた。プレーオフラウンド1-2位決定戦では、EAST(東地区)1位で、昨シーズンのJ1リーグ戦王者・鹿島アントラーズと対戦する。
タイトル獲得に向けて、選手たちの意識も高まっている。
「鹿島はすごく調子がいいが、先制すれば、自分たちの勢いあるサッカーができると思うので、先制点が大事になる」と話すのは、MF満田誠選手だ。
「正直ACLEが終わって、良かった試合はほぼなかった。それでも1位が取れたのは、今までの積み上げがあったから」と振り返りつつ、「ACLE後の試合だったり、ACLEのことは忘れて、あと2戦、勝つことだけに全員が集中していかなきゃいけない」と気を引き締めた。
3月末にガンバ大阪から期限付き移籍加入。4月から早速試合に出て、チームの勝利に貢献している、満田選手。「経験値のある選手、質の高い選手と一緒にやれていることで、自分のレベルアップにつながっている。だけど(自身の)結果については全然納得していない。最後に鹿島に勝って、タイトルを取るか取らないかで、自分にとってもチームにとっても変わってくると思う。あと2戦、しっかり自分の出せるものをチームに還元していければ」と決意を示した。

また、この特別大会で存在感を示している1人、FW小松蓮選手は、「連戦だったが、これだけ試合をやるのは人生初で、やりがいもすごく感じた。最初に点を取れたことや、チームが勝点を積み重ねられたことで、自分自身、このJ1の舞台でもやっていけるという大きな自信になった」と語る。「監督もすごく信頼して使ってくれていたので、本当にその思いに応えたい。残り2試合、結果を残して優勝したい」と気合いを込め、「チャンスがあれば、どんな時でも、自分が出たら点を取る。そこをずっとこだわっている」と、ゴールへのどん欲な姿勢も示した。



