絵本作家・葉祥明さん 関西初の大規模展 「作品から平和の大切さを感じて」 神戸市立小磯記念美術館

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 イラストレーションの枠を超えた芸術表現を紹介するのは、第3章「油彩画の世界」だ。1980年代後半から本格化した油彩画制作では、地平線を基調とした構図を発展させ、極圏や宇宙など壮大で神秘的な風景を描いた。「蒼い黄昏」(1991年)、「ロマン的な夕暮れ」(同)などの静けさに満ちた画面には、「われわれは何なのか」という作家自身の哲学的問いが込められ、詩情豊かな表現とあいまって唯一無二の世界をつくりあげている。

第3章「油彩画の世界」展示風景

 最終章「ことばと絵の世界」では、詩人としての側面に光を当てる。葉さんは1990年代後半から、絵とともに詩を発表する連載を続けており、人生や日々の暮らしに寄り添う平明な言葉で多くの読者を励ましてきた。本章では、心を穏やかに包み込むような詩と絵の作品群が並び、癒やしに満ちた空間が広がる。

 開幕に先立つ記者説明会に登場した葉さんは、7月で80歳になることを明かし、「僕のこれまでの50年を見てもらうとともに、前を向いてともに進むような展覧会になれば」とあいさつ。その上で、「世界を見回すとたいへんな時代だ。平和でなければ物事は何も始まらないし、絵画も音楽も楽しめない。作品を通して平和の大切さを感じてほしい」と話した。

葉祥明さん
会期中、館内ショップで多彩なグッズを販売している

◆特別展「絵本作家・葉祥明の世界―メルヘンから平和へ」
会場 神戸市立小磯記念美術館(〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中5-7)
会期 2026年5月23日(土)~8月16日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜と7月21日(火) ※7月20日(月)は開館
入館料(税込) 一般1200円、大学生600円、高校生以下無料
問い合わせ 同館078-857-5880

神戸市立小磯記念美術館公式サイト

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