作曲家・編曲家の石橋元嗣さんが急速に進化するAI音楽への驚きとともに、「人の心に届く音楽に必要なもの」を語った。

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映像作品のBGMや演劇の長台詞のバックで流れる音楽など、幅広いジャンルの作曲・編曲を手がけてきた石橋さん。その年月は実に30年近くにわたるという。
インタビューの中ではAIによる音楽制作の進化について言及。仮歌や歌声の生成技術が急速に発展している現状について、「もう判別がつかないぐらい」と率直な驚きを明かした。
一方で、表現する“動機”がある音楽は聴き手に伝わりやすい……といった持論を展開した。「与えられた楽曲を歌う場合でも、その動機が『売れたい・かっこよく見られたい』だけだと、使い捨ての曲になってしまいがち。『どこに訴えたいのか』という着地点がはっきりしている曲は、聴き手にしっかり刺さると思う」と述べた。
この職業については「依頼主から受け取ったイメージを音に変えていくこと」だと説明。形容詞や擬音語・擬態語などからインスピレーションを得て楽曲制作するのだとか。
石橋さんのオリジナル作品の中には「オンラインゲームやSNSを通じ、子どもたちが“運び屋”として利用される実話」をもとに制作されたものがある。この背景について、自身の中に湧き上がってくるものがあり「使命」だと思ったのだという。「被害を受けた子どもは、経済的に困窮した家庭ばかりではない。社会の仕組みや希薄になった人間関係など、問題の根が広範囲に及んでいる。そうした状況を作品にしようと思った」と語った。
今後については、「音楽療法があるくらいだから、ただ耳に入っただけでも、本人が意図しなくても、自然と良い方向に流れるような曲を書いていきたい」と展望も。
AI技術が進化し、人が作る意味が改めて問われる時代。石橋さんは「メッセージを押し付けるのではなく、“表現したい理由”を持った音楽こそが人の心に届くのではないか」と述べ、インタビューを締めくくった。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2026年4月27日放送分


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