全国屈指のマンモス私立大学・関西大学(大阪府吹田市)に大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の一部が再現される。
千里山キャンパスの中心部に位置する学生会館「誠之館(せいしかん)」が老朽化のために建て替えられるのに伴い、新築する学生会館のガラス張りのエントランスに「大屋根リング」の一部を再現、 柱や梁、展望回廊の床などを使用して建物内に収容する。


使用する木材は、万博会場内の施設・建材・備品などの需要と供給をマッチングさせるサービス「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」を通じて購入した。会場施設・設備のリユースの推進と、産業廃棄物の削減やサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けての取り組み。
関西大学では大屋根リングの柱、梁など計391本(予定)を利用して組み上げる。会場・夢洲で使用されたリングの木材ユニットは109あったが、関西大学はこのうち2つを使用する予定。
再現されるリングは高さ約12メートル、 幅・奥行きは約36メートル。新たに建材を購入した場合と比較すると10分の1に圧縮できるという。
大屋根リングは、建築家・藤本壮介氏が、「木で柱と梁を組み合わせる日本古来の『貫(ぬき)』という構造を現代によみがえらせられないか」との思いで実現した。会場・夢洲の中心にあり、1周約2キロ。“最大の木造建築物”として、万博開幕前の2025年3月4日にギネス世界記録に認定された。現在は残地部分を除く約9割の解体が進んでいる。


■関西大学「誠之館」完成予想CG動画(外観)
■関西大学「誠之館」完成予想CG動画(内観1~4階)






