河瀬館のシンボル・イチョウの苗木、夢洲から芦屋へ“いのちの循環”《Expo Legacy》

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 大阪・関西万博で、映画監督・河瀬直美氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン『「Dialog Theater~いのちのあかし~ 』(河瀨館) のシンボルツリー・イチョウの“苗木”が6月20日、兵庫県芦屋市・翠ヶ丘南緑地(同市翠ヶ丘)に移植された。

子どもたちとともにイチョウの苗木を植樹 河瀨直美監督と高島崚輔・芦屋市長〈2026年6月20日 兵庫県芦屋市・翠ヶ丘南緑地〉
初夏を迎え、葉が鮮やかな緑に色付いた〈2026年6月20日 兵庫県芦屋市・翠ヶ丘南緑地〉

 河瀨館の建物やイチョウの親木は、 泉佐野丘陵緑地(大阪府泉佐野市)への移設が決まり、2028年度の開館を目指し、常設の対話・文化シアターとして整備が進められている。このうちイチョウの“ 親木 ”は先行して4月20日に移植された。

『Dialoge Theater~いのちのあかし~』のシンボルツリー・イチョウの木移植セレモニー 河瀨直美さん、千代松大耕・泉佐野市長(写真左から3番目)、日本国際博覧会協会・石毛博行事務総長(同右から2番目)、関西経済連合会・松本正義会長(同右)〈2026年6月14日撮影 大阪府泉佐野市〉
大阪・関西万博会期中、河瀨館のシンボルとして存在感を示したイチョウの木〈2025年6月15日撮影 大阪市此花区・夢洲〉

 大阪・関西万博会期中、『Dialog Theater~いのちのあかし~ 』 では、「どうして私たちは、わかり合えないと思ってしまうのだろう。敵と味方に分かれてしまうのだろう」というメッセージを発信。

 1時間に1回ペースの「対話=公演」を、会期中に計1633回開催した。

『Dialog Theater~いのちのあかし~ 』 大阪・関西万博のパビリオンでひときわ“異彩”を放っていた〈2025年6月15日撮影 大阪市此花区・夢洲〉

 初対面の来場者どうしが、日常生活で失われつつあるとされる“対話”をスクリーン越しに展開。単に「YES・NO」「正義・悪」などで二分化するのではない、”一期一会の、シナリオのない対話”が人気を集めた。

 河瀨館は、廃校となった京都府福知山市立細見小学校中出分校の1棟と、奈良県十津川村立折立(おりたち)中学校の2棟、計3棟を大阪・関西万博会場・夢洲(ゆめしま)に移築したもの。ほかのパビリオンとは全く異なるアプローチも話題を集めた。

 イチョウの木は、推定樹齢100年。福知山の校舎の真横に立ち、多くの子どもたちを見守っていた。
 万博開幕前の計画では校舎のみを夢洲へ移築し、イチョウの木は伐採される予定だったが、校舎とともに移植。高さ約14メートルのイチョウの木は、根の部分も含めて寝かせると新幹線1両ほどになるという。
 それをトレーラーで時速30キロという低速で慎重に運び、パビリオンの中心にすえ、イチョウの枝から発根させて芽吹いた苗木も育てていた。


■翠ケ丘南緑地

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