春と夏の大きな2つの三角形、惑星も存在感示す 2026年7月の星空散歩

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 7月。日が暮れて星たちが瞬きだすと、西の空には春の大三角が、東の空には夏の大三角を見ることができます。

 夏の大三角を作るのは、こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブです。これら3つの星は市街地や月明りの下でも見つけることができ、夏の夜空で星座を見つけるのに大きな力を貸してくれます。7月中旬頃には真夜中に、8月中旬には午後10時ごろに頭のほぼ真上にきます。

画像提供:明石市立天文科学館
画像提供:明石市立天文科学館

 こと座は、古代ギリシャで流行した竪琴がモチーフ、現在の楽器ではハープが近いとされています。その中でひときわ青白く輝いているのがベガ。全天で5番目に明るく、1等星よりも明るい0等星とされます。とても目立つので、北欧諸国では「夏の夜の女王」とも呼ばれます。日本や中国では七夕の「織姫星」として知られてきました。

 織姫星に対し、彦星とされるのが、わし座の1等星アルタイルです。アラビア語で「飛翔するわし」という意味を持ちます。七夕伝説では、天の川を隔てて輝く2つの星、織姫と彦星は、1年に1度、七夕の日に鳥たちが作った橋を渡って会うことができますが、実際にはこの2つの星は15光年離れています。

 大三角を形作るもうひとつの星が、はくちょう座のデネブです。3つの星の中では最も暗く、1等星としても暗い方です。というのは地球からの距離が遠いから。ベガは25光年、アルタイルが17光年の距離にあるのに対し、デネブまでの距離は1400光年もあります。地球からは二等辺三角形に見えますが、立体的にみるといびつな形の三角となります。

 はくちょう座は、白鳥が翼を広げて飛ぶ姿を想像できる星座で、デネブは、白鳥のしっぽの部分に当たり、そこから大きな十字の形に星が並びます。くちばしの部分で輝くのはアルビレオ。オレンジ色と青色の星が寄り添う全天で最も美しい二重星と言われます。宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」の中で表現した「トパーズとサファイヤ」は、このアルビレオを指します。望遠鏡を使えば、2つの星が寄り添う姿を見ることができます。

 また2026年7月は惑星にも注目です。日の入り後の西の低空にはマイナス4.1からマイナス4.3等の金星が輝きます。上旬から中旬にかけては、しし座の1等星レグルスと近づき、9日ごろ最も近づきます。レグルスはしし座の心臓部で輝き、「小さい王」という意味を持ちます。名づけ親はコペルニクスです。また金星は17日の夕方には三日月を過ぎた「四日月」と近づきます。

 夜半になると、土星が東の空から昇ってきます。0.8から0.6等の明るさの土星は、28日に「留」となり、それまで東へ移動していたのが、西へと動きを変えます。その前後の土星の動きを観察してみるのもおもしろいかもしれません。明石市立天文科学館の井上毅館長は、「去年、土星のリングは、地球から見るとほぼ真横を向いていたため、ほとんど見えないこともありました。今年は望遠鏡でリングが確認でき、土星らしい姿を見ることができるでしょう」と話しています。

 そして未明から日の出前の東の低空では火星とおうし座の1等星アルデバランが輝きます。どちらも「赤い」星で、その色の違いを見比べるものおすすめです。

参考:国立天文台HP、 藤井旭「星空教室」 協力:明石市立天文科学館 井上毅館長

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