6割が日本初公開 幕末~明治の「奇想の絵師」河鍋暁斎の傑作を一堂に 神戸市立博物館で特別展

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河鍋暁斎《三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪》 明治4~12年(1871-79) 紙本淡彩 イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター

 さらに「かみ・ほとけ」では、観音菩薩や文殊菩薩、七福神などの題材を取り上げる。敬虔な仏画として描かれた作品と、戯画として親しみやすく表現した神仏の姿を対比させることで、暁斎が宗教的題材を自在に描き分けていたことが見て取れる。最終章「版画の名品」では、幕末の世相を風刺した、また時事的な浮世絵版画、団扇絵などを展示。「風流蛙大合戦之図」をはじめ、風刺精神と優れたデザイン性を兼ね備えた作品群から、暁斎が版画家としても卓越した才能を発揮していたことが分かる。ゴールドマンさんが浮世絵の目利きであることから、早い摺の、非常に状態の良い版画が多い点も特筆に値する。

河鍋暁斎《風流蛙大合戦之図》 元治元年7月(1864年7月) 大判錦絵三枚続 イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo:Ken Adlard 展示期間:7月11日(土)~8月16日(日)

 ゴールドマンさんの暁斎コレクションは現在も増え続けていて、もうすぐ1000点を超えるという。内覧会に訪れたゴールドマンさんは「本展には暁斎の傑作が何点も含まれている上、近年、手に入れることができた新たな作品もある。神戸市立博物館の展示空間は印象的でとても素晴らしい」と、にこやかにあいさつ。同博物館の油井洋明館長は「仏画や歴史画の精巧な表現技巧、動物を描く生々しい写実性、戯画や風刺画に込められたユーモアと反骨精神、妖怪や鬼を表現する豊かな空想力。本当に楽しい絵画ばかりで、暁斎ファンのみならず、知らない人にも楽しんでもらえると思う。多くの人に足を運んでもらい、暁斎の芸術に思う存分浸ってほしい」と話した。会期は9月23日(水・祝)まで。

◆特別展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」
会場 神戸市立博物館(〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24)
会期 2026年7月11日(土)~9月23日(水・祝)
開館時間 9:30~17:30 金・土曜日は20:00まで(展示室への入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜(月曜が祝日の場合は翌平日閉館)
観覧料 一般2000円、大学生1000円、高校生以下無料
問い合わせ 神戸市立博物館078-391-0035

展覧会公式サイト https://kyosai2026.exhibit.jp/

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