宝塚市在住のタラセア作家・星野尚(ほしの・たかし)の制作活動を振り返る展覧会「星野尚 木の絵画タラセア 45年の歩み」が、宝塚市立文化芸術センターで開かれている。2026年8月23日(日)まで。

遠くから見ると、絵画。近づいてみると、それが木の組み合わせによって表現されているのがわかる。見る角度によって様々な表情を見せてくれる。

タラセアとは、天然木を切り出し、組み合わせてはめ込む象嵌(ぞうがん)の技術によって、模様や風景を描き出す技術。スペインに伝わる伝統技法だ。
星野はスペイン留学中にタラセアに出会い、帰国後本格的に作品の制作をスタートさせた。伝統の技術を受け継ぎながら独自の工夫を重ね、木という素材そのものの魅力を生かすなど、新たな表現に取り組んできた。会場には1987年の初期の作品から最新作まで約180点が並ぶ。その時その時によっての表現の変化など、45年に渡る制作活動の変遷をたどることができる。


作品にはチークや桜、ケヤキ、ブナ、縞黒檀など80種類ほどの自然の木材が使われている。同じ木でも、使う場所によって模様や木目が違い、一つとして同じものはない。星野はそれぞれの色彩や木目、質感を生かしながら、寄せ合わせたり埋め込んだりして「絵を描く」。星野は「僕にとっての絵の具は木だという感覚です」と話す。






