サッカー・女子、WEリーグのINAC神戸レオネッサは30日、神戸市中央区のベルクラシック神戸で、2026/27シーズンに向けた新体制発表会見を開いた。日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)から期限付き移籍加入した元日本代表GK田中桃子選手や、なでしこリーグ1部の静岡SSUボニータから完全移籍加入したMF万力安純選手らが「4冠」に向けた意気込みを力強く語った。
チームは、連覇を狙うWEリーグをはじめ、WEリーグカップ、皇后杯、初挑戦となるアジアの戦い(AFC女子チャンピオンズリーグ=AWCL)という、史上初の4冠達成を目標に掲げて、今月初めに始動。和歌山県串本町でトレーニングキャンプを行うなど、8月下旬の開幕に向けて調整を続けている。
この日の新体制発表会見には、宮本ともみ監督、田中選手、万力選手のほか、GK三田一紗代選手(岡山湯郷Belle→)、DF松尾菜月選手(オルカ鴨川FC→)、昨シーズンは特別指定選手としてプレーしたDF松浦加奈選手(東洋大学→)が参加した。

田中選手は「チームとして4冠を目指さないといけないクラブ。みんなで力を合わせていきたい。個人的にも成長するためにこのクラブに来たので、日々、自分にフォーカスを向けて頑張っていきたい」と決意表明。万力選手は「まずはチームに慣れること。目の前のことを一つずつちゃんとやって、つかみ取れるように頑張りたい」と、前を見据えた。
INAC神戸のイメージについて、田中選手は「前進していく姿勢というのは攻撃でも守備でも、力強さはすごく感じていた」と語る。三田選手は「ザ・女王」と表現し、松尾選手は「対戦したことはないのですが、一つひとつが本当に勝つためのプレーをしている。いつでも最前線のトップのところにいるチーム」と印象を話した。
持ち味について、田中選手は「クロスボールへの飛び出しのところと、コーチングはみなさんに見てもらいたい」とコメント。三田選手は「シュートストップを見てほしい」と話し、松尾選手は「ロングボールと守備の1対1のところが得意。そこを見てもらえるように思い切ってプレーしたい」と気合いを込める。昨シーズンのWEリーグ戦で5試合に出場した松浦選手は「ロングフィードや、身長を生かしたヘディングを見てほしい」と述べた。
一方、アメリカの大学、静岡を経て、INAC神戸の一員となった万力選手は、当初、このチームに「怖い」イメージがあったそう。それでも、「実際に一緒に練習すると、仲が良く、チームとしてまとまりがあって、練習も毎日、楽しくやっています」と、新天地になじみ始めている様子。
「アピールポイントは特にはありませんが、武器を見つけることをしたい」と、会見では謙虚さを見せた万力選手だが、宮本監督は「万力選手は『(アピールポイントは)ありません』と言っていたが、すごく戦える選手で、球際も強い。すごく器用で技術も高いので、いろんなポジションができるのも強み」とフォローしていた。
指揮官は新加入選手に対して、「それぞれ特徴を持った選手なので、まずは自分のストロングの部分をしっかり出すことをやってもらいたい」とリクエストする。
「チームが先ではなく、まず自分が活躍するというか、自分のストロングを出すことに集中する。それによって周りの選手もすごく刺激を受ける。サッカーは一人ではできないので、いろんな組み合わせの中で相乗効果みたいなものも生まれると思う。そういったところを期待していきたい」と、新戦力の台頭を願っていた。
WEリーグの2026/27シーズンは8月下旬に開幕。INAC神戸は22日にホームのノエビアスタジアム神戸で、サンフレッチェ広島レジーナと対戦する。(北川信行)





