1時間に35個!条件サイコーのペルセウス座流星群 夏の星座・さそり座も 2026年8月の星空散歩

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 毎年8月1日から7日は「スターウィーク 星空に親しむ週間」です。1995年から続いている国立天文台のキャンペーンで、梅雨が明けて天候が安定し、星空を眺めるのにはいい時期になることから、各地で様々な取り組みが行われています。

画像提供:明石市立天文科学館
画像提供:明石市立天文科学館

 夏を代表する星座というと「さそり座」です。全天の星座の中で最も古く、古代ギリシャ時代までは、さそり座の前方にあるてんびん座も「サソリの爪」とされ、巨大な星座でした。ローマ時代にてんびん座が独立して現在のまとまりになりました。

 サソリの心臓に当たる位置で輝くのが1等星のアンタレス。ギリシャ語で「火星に似ているもの」「火星に対抗するもの」という意味を持ちます。表面温度は3500度と低いため、赤く見えます。その直径は太陽の800~900倍と言われ、もし太陽の位置にアンタレスがあるとすれば、地球はすっぽりと「アンタレスの中」に入り、表面は火星と木星の軌道の間に達します。

 ところで、さそり座というと、冬の星座の代表ともいえるオリオン座と、一緒に空に昇ることはありません。オリオンが逃げているからです。神話では、巨人の猟師・オリオンはサソリの毒で死んだとされています。傲慢な性格だったオリオンは「この世に自分が倒せない獣はいない」と豪語。これに怒った大地の女神ガイアはサソリを放ち、オリオンは命を落としたとされます(一方で、オリオンの命を奪ったのは狩猟の女神アルテミスという神話もあります)。このため、オリオンは、サソリを恐れるようになり、さそり座が空に昇ってくると逃げるように沈んでいきます。

 このサソリが空で暴れないように心臓部分・アンタレスを弓矢で狙っているのがいて座です。半人半馬の星座で、2つの2等星と多くの3等星からなります。その腕や弓のあたりの6つの星をつなぐとひしゃくの形になり、南斗六星と呼ばれます。

 そして8月は夏の星座だけでなく、三大流星群の一つペルセウス座流星群も楽しみです。2026年は月明りの影響もなく、条件サイコー。1時間に35個ほどが予想されています。

 ペルセウス座流星群の母天体はスイフト・タットル彗星で、毎年お盆の頃にピークを迎えます。速く、明るい流星や、痕を残すものも多いとされています。国立天文台のHPによると、極大を迎えるのは8月13日11時ごろ。まだ明るい時間帯のため、見ごろとなるのは、その前後、12日夜から13日未明にかけてと、13日夜から14日未明にかけてとなりそうです。いずれも21時頃から流れ始め、放射点が高くなる薄明に近づくにつれてその数は多くなり、最も多く流れるのは13日の夜明け前(3時ごろ)、条件のいいところでは1時間に35個程度、14日の夜明け前は1時間に30個程度が流れると予想されています。この日は新月で、月明りの影響は全くなく、「最高の条件」となりそうです。あとは天気のみ。流れ星は空全体に飛ぶので、1点を見るのではなく、空を広く見渡すことが観察のポイントです。

 そして同じく13日には、アイスランドやスペインで皆既日食が起こります(現地時間12日)。日本では見ることはできませんが、観測地がアイスランドの場合、日本時間の2時50分ごろから、スペインの場合は日本時間の3時30分ごろ、皆既食となります。皆既となる時間は長くはないですが、日本からは夜空を見上げて流星を待ちつつ、ネットを通して皆既日食をチェック。こんな楽しみ方もできそうです。もしかすると、画面越しに皆既中の流星を見られるかもしれません。

 8月19日は伝統的七夕です。去年(2025年)は6月中に梅雨が明けたところもありましたが、沖縄と奄美地方以外での平年の梅雨明けは7月下旬で、現在の暦の7月7日は、まさに梅雨真っ只中という所が多くなっています。そこで国立天文台では旧暦の7月7日にあたる日を「伝統的七夕」として、広く呼び掛けています。この時期は梅雨も明けて晴天率も高く、月は夜半前には沈むため、街や家庭の明かりを早めに消すなどして星を楽しむ機会にしてほしいとしています。

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