なでしこJ初選出 INAC神戸・桑原藍「一回りも二回りも成長する」…アジア大会に向けた思い語る

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 第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)のサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」メンバーに初選出されたINAC神戸レオネッサFW桑原藍選手が11日、チームの公開練習後に取材に応じ、「いい選手がたくさん選ばれている。自分はチームを離れるわけなので、一回りも二回りも成長しないと、帰ってきてもポジションはないと思うので、代表でしっかりとレギュラーとして試合に出ることができるように、準備などをしていきたい」と意気込みを語った。

アジア大会のなでしこジャパンに初選出されたINAC神戸FW桑原藍選手(撮影:北川信行)

 桑原選手は広島県東広島市出身の21歳。国際教育に特色のあるAICJ中学・高等学校(広島市安佐南区)から2022/23シーズンにINAC神戸へ加入した。足元の巧みさと左足の精度の高いキックが武器で、さまざまなポジションを経験。宮本ともみ監督が就任し、4季ぶり2度目のリーグ優勝を果たした2025/26シーズンは主に左のサイドハーフ、サイドバックとして起用され、WEリーグ戦21試合に出場し、2ゴールをマークした。今回のなでしこジャパンでは、DF登録でメンバーに名を連ねている。

 これまで年代別日本代表の候補にはなったことはあるが、なでしこジャパンへの選出は初めて。母校のAICJ中学・高等学校OGとしても初の代表入りとなった。

 メンバー入りしたときの気持ちを、桑原選手は「自分はWEリーグの優秀選手にも選ばれていないし、その中での選出だったので、びっくりしたのが一番大きい」と素直に振り返る。

 では、なぜ選ばれたのか。その理由を自身に推測してもらうと、返ってきたのはこんな答えだった。

「左サイドの前でも後ろでもできるというところがある。自分としては、いろんなポジションができるというのが強みとしてあると思っている。狩野(倫久)監督も『いろんなポジションができる選手を選んだ』とコメントでもおっしゃっていたので、そこが評価されたのかなというところと、左利きの選手が少ないと思うので、左足のキックや、そういうところが評価されたのかなとは思う」

 そのうえで、「自分は守備の選手ではないので、1対1の対応であったり、ロングボールに対しての体の動きだったりはたくさん課題がある。(なでしこジャパンに選ばれた中には)いい選手もたくさんいるし、たくさんコミュニケーションを取って自分の課題も克服しながら、長所である左足のキックとかを出していければ」とアジア大会での活躍を思い描く。

「守備の選手ではない」と述べた桑原選手だが、2025/26シーズンのWEリーグのスタッツを振り返ると、桑原選手は攻撃を阻止するために相手プレーヤーからボールを奪取しようとした回数のうち、勝利した割合を示す守備デュエル成功率で、WEリーグトップの85%を記録している。

「どういう計算かはわからないですが……」と述べつつ、「前線からの守備だったら、相手ボールにはなってしまいますが、スライディングでしっかりと体を投げ出したりすることはできるので、そういうところなのかな」と話す。

 2025/26シーズンを「監督が代わって、いい選手がアカデミーから上がってきて、学ばないといけないことがたくさんあった。前半戦はポジショニングであったり、味方との連携であったりで苦労したが、後半戦になって自分ができることは何かと考えたとき、もう『できるところを全部出さないといけない』と思いました」と総括する。

 8月下旬に開幕する新シーズンに向けては、「昨シーズンよりもゴール数であったり、アシスト数であったり、ドリブルでの1対1の成功率も上げていかないといけない。そんなチームにいる。しっかり目に見える数字で結果を残すというところと、見ている人の心を動かせるような試合をしていかないといけない。女子サッカーを牽引するチームにいると思うので……」と桑原選手。

 ポジションについては「起用してもらえるところで自分のできる最大限のことをしたい」とコメントした。

 桑原選手はアジア大会を「自分の将来を考えたときに大事な分岐点になるのかなと思う」と位置付ける。なでしこジャパンへの選出を「驚き」から「当然」に変えられるか。持っているすべてを出し、しっかりとした“爪痕”を残すつもりでいる。(北川信行)

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