開館式典に登場したカメは今も元気! 姫路市立水族館で60周年企画展 研究や繁殖など「挑戦」を紹介

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「カメの水族館」として親しまれている姫路市立水族館(兵庫県姫路市)。同館で、開館60周年を記念した企画展「ひめすい開館60周年!―挑戦はつづく―」が開かれている。半世紀以上にわたって水辺の生きものと向き合い、飼育とともに調査研究、繁殖、展示、そして生きものの枠を超えたユニークな企画展にも挑戦してきた同館の歴史を、貴重な記録や資料、標本などとともに振り返る催しだ。

企画展「ひめすい開館60周年!―挑戦はつづく―」第1会場
絶滅のおそれのあるウミガメ「オサガメ」幼体の貴重な標本。同標本は国内にわずかしかないという

 姫路市立水族館は、「姫路大博覧会」(1966年)のパビリオンの1つとして建設され、同年6月に開館した。開館当初から数多くのウミガメを飼育していたことから「カメの水族館」として知られ、やがて親しみを込めて「ひめすい」と呼ばれるように。60周年を記念した今回の企画展では、ひめすいがこれまで何に挑み、どのように水族館の役割を広げてきたのかについて取り組みごとにパネルで紹介。会場には貴重な標本や生きた昆虫、カエルなども並ぶ。

開館間もない頃の姫路市立水族館(同館提供)
1966年の「姫路大博覧会」に合わせて開業、1979年に廃止された「姫路モノレール」の車両。姫路市立水族館と同じ建物内に展示されている

 企画展は2つの会場に分けて開催。第1会場のテーマは「挑戦」で、35枚のパネルを通して、ひめすいのこれまでの取り組みを紹介する。ひめすいでは、開館時からウミガメ、オオサンショウウオ、水生昆虫を中心に飼育や調査、研究を進めてきた。2011年の水族館リニューアル以降は、淡水魚、淡水ガメ、カエルへと対象を広げ、さらに自然環境の悪化によって数を減らしている絶滅危惧種の繁殖にも注力するようになった。

 ひめすいでは1969年から徳島県蒲生田海岸でアカウミガメの産卵調査を開始。水族館の中で生きものを飼育するだけではなく、実際の生息地へ足を運んだ上での生態調査を早くから行ってきた。その結果、アカウミガメの産卵回数や同じ浜に上陸し、産卵する習性「母浜回帰」などが明らかになった。また、地域の自然やウミガメについて子どもたちに学んでもらう夏のプログラム「サマースクール」も毎年実施。ウミガメの甲羅をたわしで洗う体験は、現在も続く人気プログラムだ。会場には1966年の開館セレモニーの写真もあり、その中に登場しているオスのアオウミガメ(推定62歳)は今も元気で、屋外のプールで元気に泳いでいる姿を見ることができる。

徳島県蒲生田海岸でのウミガメ調査の様子(1972年)姫路市立水族館提供
ウミガメの卵の調査も(姫路市立水族館提供)
サマースクールでウミガメの甲羅を洗う子どもたち(1970年8月)姫路市立水族館提供
1980年、姫路市立水族館は日本で初めて本格的な大型の「タッチング・プール」を設置した(1980年4月)姫路市立水族館提供
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