バイクで県道を走っていると、田んぼの畦(あぜ)道に座っているおっちゃん。その前には、コウノトリ……。えっ!? あの特別天然記念物のコウノトリ!?

おっちゃんいわく、「この子ケガしててな……。見守ってるんや」とのこと。見てみると確かに、脚を引きずりながら痛々しく歩いています。
さらに、「それに、あまり飛ばれへんから、このあたりをウロウロしてるだけなんや」とひと言。


幸いにも、このあたりには田んぼや用水路があるため、自分でエサをとって食べられるよう。しかし、あまり飛べないからか、周辺の田んぼから田んぼ、小川、水辺などに移動するときにヨロヨロと道路を歩いて横断するんですって。それが、おっちゃんが見守る理由のひとつなんだそう。
「私がいまバイクで走ってきたこの道を!?」
この県道は車がかなり走ってくる道ですし、見通しが良いのでスピードを上げてくる車もあるんで、非常に危ない。

だから、コウノトリが道路を横断しそうになったら、おっちゃんができるだけ前方から運転手に合図を送って事故にならんように、ずっと見守ってるそうなんです。

そんな説明をおっちゃんから聞いているときに、コウノトリが脚を引きずるようにヨロヨロと道路の手前まで歩いていったんで、私は「うわあ、危ない危ない」と叫ぶように言うてしまったんです。






