「ウクライナの職人、支えて…」ドニプロ出身 アナスタシア・ストラシコさん、伝統工芸の魅力伝える

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ユネスコ無形文化遺産の装飾画「ペトリキウカ塗」
細部は猫の抜け毛を使い繊細な線を生み出す

 民族衣装「ヴィシヴァンカ」は、腕の長さや肩幅など日本人の体型に合う“フリーサイズ”として縫製。日本の湿度を考え、麻やレーヨンをベースに通気性を持たせた。刺繍はウクライナ国内の職人57人と契約している。

高見翔希さん(左)とアナスタシアさん〈2026年8月16日撮影 神戸市中央区・さんちかホール〉
「ヴィシヴァンカ」ウクライナの伝統的手織り刺繍がアクセントに

 大阪市北区から訪れた70代の女性は、並んだ作品を前に「鮮やかな色合いで繊細なデザイン、そして優しさを感じる」と話し、ペトリキウカ塗りの小物入れを購入した。実はその数時間前に別の刺繍作品を購入していたが、「どうしても気になって」と再び訪れていた。

 アナスタシアさんは、半年に1回ドニプロに帰り、両親や弟、祖母、そして職人たちに会いにいく。
「ウクライナの人々は日常生活を取り戻そうと懸命に生きている。私はウクライナの職人の技と美しさ、芸術への思いを伝えたい。日本のみなさんが作品を手に取り、ウクライナのことを気に留めてくれたら」と意気込みを語る。

ユネスコ世界無形文化遺産・「プィーサンカ」伝統的な蝋結(ろうけつ)染め

 ウクライナの悲劇は、2014年2月の“クリミア危機”にさかのぼる。

 キーウ国立大学で学んでいた頃、クリミアから避難者を受け入れていたことを思い出すアナスタシアさん。「事実上、12年続く戦争。日本が第2次世界大戦後、81年間平和を守り続けることが、いかに素晴らしいことか、日本のみなさんは誇りにしてほしい」と力を込める。

ウクライナ人にとって、お守りとして古くから愛され人々を守る「モタンカ人形」
“あなたは私の心そのものです”
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