兵庫県・阪神北県民局の小野山正県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、都市と自然が共存する阪神北地域の魅力や、観光誘客への取り組みについて語った。
阪神北県民局は、伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町の4市1町を所管する兵庫県の出先機関。人口は5市町合計で約70万人にのぼり、県全体の約13%を占める。都市部に住宅地が広がる一方、北部には自然豊かな山々が連なり、小野山県民局長は「まちと自然が調和した、非常に住みやすい地域」と語った。大阪から電車で1時間以内という利便性の高さも特徴で、JR各線や阪急電鉄、高速道路など、交通ネットワークも充実している。
地域の魅力としてまず挙げたのが歴史・文化。宝塚市は、2025年に創設111周年を迎えた宝塚歌劇や、少年期から約20年間宝塚で過ごした漫画家・手塚治虫の記念館など、全国的に知られる芸術文化資源を持つ。『清酒発祥の地』伊丹市には江戸時代の酒蔵の風景が残るほか、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』や映画『黒牢城』にも登場する武将・荒木村重の有岡城跡といった歴史遺産にも注目が集まっているという。
管内には多くの神社仏閣があり、清和源氏発祥の地とされる多田神社(川西市)、安産祈願で知られる中山寺(宝塚市)、火の神をまつる清荒神(宝塚市)などを紹介した。
三田市、川西市、猪名川町を中心に広がる里山についても触れた。特に川西市黒川地区は『日本一の里山』と称され、断面が美しい菊の花模様になることから「菊炭」と呼ばれる高級炭を焼く文化が古くから根付く。また、ウィルキンソン タンサン(宝塚市)や三ツ矢サイダー(川西市)発祥の地で、良質な天然炭酸鉱泉がある土地柄についても「あまり知られていないかもしれないが、温泉も湧き出る資源豊富な地域」と魅力を語った。
阪神北地域の課題は、全国共通の課題でもある人口減少。ただし、昨年(2025年)1年間で見ると、伊丹・宝塚・川西の3市では、転入出の差による社会増減に着目すると「社会増」となった。これは、大規模マンション建設に伴うファミリー層の転入超過によるものと思われるが、小野山県民局長は「この傾向は来年頃まで続く見通し。今後も民間投資を促進して人口を増やすとともに、観光誘客で地域の魅力を知ってもらい、移住につなげていくことも、人口減少の課題解決には重要」と話した。




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