ジーライオンアリーナ神戸の「熱狂」を街中にも アリーナ側とJR西日本が連携強化

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 神戸のウォーターフロントエリアの新たなランドマークとなっている「ジーライオンアリーナ神戸」。この活性化とともに、街の回遊を促そうという取り組みが始まっている。

 アリーナを運営するOne Bright KOBE(OBK)、プロバスケットボールクラブ・神戸ストークスを運営するストークス、そしてJR西日本(西日本旅客鉄道)の3社が、7月末、まちづくりに関する連携を強化すると発表した。これまでの「データソリューションパートナー」という名称を「まちづくりVXパートナー」に改め、アリーナの熱狂を神戸のまち全体の回遊・再訪へとつなげていく考えだ。

2026年7月27日、ジーライオンアリーナ神戸で行われた、JR西日本×OBK「まちづくりVXパートナー」連携強化に向けた会見より

 JR西日本の取締役兼専務執行役員共創ソリューション本部長の奥田英雄氏によると、連携の出発点は、意外にも個人的な縁だったという。神戸の幼稚園からの幼なじみが、JR西日本とOBK、それぞれの会社で働いていた。開業の1年ほど前の同窓会で、お互いの会社の自慢話をし合っているうちに、「お互いの強みをうまく活かせば、もっと神戸のまちが元気にできるよな」という話になったそうだ。

 そこから、JR西日本が展開するAIカメラ「mitococa」をアリーナ周辺の人流計測に導入する形で実務的な連携が始まり、今回、その関係を土台に、アリーナやJR三ノ宮駅の駅ビル・周辺開発をベースとした街のにぎわいづくりにも着手する。

◆アリーナが生む、ふたつの熱

 2025年4月に開業したジーライオンアリーナ神戸は、初年度に162万人を集め、今年度は200万人到達も視野に入ってきているという。その熱狂を支えるのが、スポーツと音楽、ふたつの磁力だ。

 スポーツの中心は、ホームチームのプロバスケットボールクラブ・神戸ストークスだ。昨シーズンはB2リーグ(B2)で西地区優勝、そしてプレーオフ制覇を果たした。レギュラーシーズンの平均来場者数は5,874人、アリーナ開業を機に前年の2倍まで伸ばし、これはB1・B2を合わせたリーグ全体でも5位にあたる数字だったという。今シーズンからは新設のトップカテゴリー「Bプレミア」に参入し、9月26日に開幕を迎える。

2025-26シーズンB2優勝を成し遂げた神戸ストークス(写真提供:神戸ストークス)

 このBプレミア移行では、実は思わぬ現象を呼んでいる。OBK・ストークス代表取締役社長の渋谷順氏によると、対戦相手のファンがチケットを確保するために、あえて神戸ストークスのファンクラブへ入る動きが目立ってきているという。「アウェイ側の方だけでも2000人とか3000人とかご来場になられる試合も出てくるかなと思ってます」。

 OBK取締役の渋谷樹氏も、Bリーグの他クラブのデータを引きながら「B2からトップカテゴリーに上がったクラブは1.3倍から1.5倍ぐらい、その時点でお客さんが増えるというデータがもうすでに出ている」と、昇格効果への手応えを語った。

 音楽などイベント興行の面でも、2025年10月にはマライア・キャリーが約7年ぶりの来日ツアーの初日をこのアリーナで飾るなど、国内外のトップアーティストが次々とライブを行ってきた実績がある。

ジーライオンアリーナ神戸と、アリーナを中心とするTOTTEIエリア
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