昭和歌謡・昭和ポップスの1曲を深掘りするラジオ番組が、1972年の日本レコード大賞を受賞したちあきなおみさんの代表曲『喝采』(1972年)を特集。音楽評論家らが解説を交えて語りあった。
ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』でトークを繰り広げたのは、番組パーソナリティーを務める2人。シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリさんと、シンガーソングライター・インフルエンサーの橋本菜津美さん。

昭和歌謡を代表する名曲として知られる『喝采』。作詞を手がけたのは広告代理店出身で、ちあきさんのデビュー曲『雨に濡れた慕情』(1969年)で作家デビューした吉田旺さん。
『喝采』はやや人気の停滞していたちあきさんのために吉田さんが大量に書きおろした作品の中から選んだものだったという。
「いつものように幕が開き……」というお馴染みのフレーズから始まるこの歌詞は、絵描きを目指し北九州から上京した吉田さんの思い出をベースにしたものだったそう。
しかし、偶然にも、ちあきさんには兄のように慕っていた役者が亡くなったという体験が。
曲とつらい思い出を重ねてしまったちあきさんは、当初、「歌えない」と断ったものの、結果的に実体験を元にして作られた「私小説歌謡」として売り出され、記録的なヒットとなった。
番組中、中将さんはオリジナルの他に1989年に発売されたアルバム『喝采〜紅とんぼ/吉田旺 参分劇』に収録されたアレンジバージョンを紹介。
オリジナル以上に研ぎ澄まされた歌唱に、橋本さんは感激の様子だった。
「シンガーは他人の作った曲を歌うけど、シンガーソングライターとは違った愛着や想いのこめ方がある」と中将さん。誰もが知る名曲に、意外な秘話があった。






