不要な紙おむつが「ペット用品」に生まれ変わる? アップサイクルの“いま”を有識者が語る

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「リサイクル」と聞くと、使い終わったものを同じ製品や別の製品に戻すイメージがありますが、「再資源化」には、これまで使い道がなかった素材に新たな価値を与えるという考え方もあります。資源の有効活用が求められる今、現場ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。フジライト工業株式会社(兵庫県姫路市)・取締役の富永高規さんに聞きました。

左から パーソナリティの谷五郎 フジライト工業株式会社取締役の富永高規さん アシスタントの洲崎春花
(左から)パーソナリティの谷五郎、フジライト工業株式会社・取締役の富永高規さん、アシスタントの洲崎春花

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 再資源化で重要なのは、単純に「別の用途に使う」のではなく、そのままでは使えない原料に手を加え目的に合った“使える素材”へと変えることだと、富永さんはいいます。

 粉体加工と再資源化を手掛け鉄鋼業向けの副資材などを製造する同社では、「原料を混ぜる」「化学組成の調整」「粒状にする」「粒の細かさを変える」などを行っています。さらに熱量・硬さ・密度などを調整し、求められる性能に合わせて資材の設計をしているといいます。紙おむつの製造工程で発生する短繊維パルプや樹脂粉の吸水性に着目し、世界で初めて固まる猫砂に生まれ変わらせた例もあるのだとか。

おむつがペット用品に(イメージ)

 “使える資源の判断基準”について富永さんは「リサイクルが難しくても発生量が多いものや、化学組成の中に価値のある成分を含むもの、吸着率など素材特有の機能を持つものなどが対象となる」と回答。一見すると使い道がなさそうでも特性を丁寧に見ていくと新しい用途が見えてくることがあり、そうした素材は実は多く存在するそう。

「同じものに戻すのではなく特性をいかして、まったくの『別モノ』へ。そこに再資源化の面白さがある」と力説する富永さん。もちろん、こうした取り組みには素材を見極める知識や加工技術が必要不可欠であり、長年培われてきた技術を次の世代へつないでいくことはこれからの課題となりそうです。

 再資源化とは限りある資源を有効活用するだけでなく、「ものの価値を見直す」という一面を持っている仕事なのかもしれません。

(取材・文=洲崎春花)

※ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう」2026年8月23日放送分より

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