「第4回GTK-1コンテスト in大阪」が去る令和8年7月12日に大阪梅田のサンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で開催された。このコンテストは職人などが普段着用している「作業着」と趣味や遊びで着ている「普段着」とのギャップを様々なパフォーマンスを交えて審査するものである。

加えて、“ネガティブイメージの払拭”も目的のひとつにあるという。建設・建築現場で働く人々を指す「ガテン系」という言葉が浸透して久しいが、彼・彼女らの仕事がきちんと遂行されて初めて「建物」や「各種インフラ」が完成される。それにともない、施設や道路などを安全に利用することができる。しかし、直接的にも間接的にも「人々の命を守る尊い仕事」でありながら、今なお「キツイ・ツライ・危険」などの印象を抱かれがちだとか。
出場メンバーは建設会社・警備会社などからエントリーされた精鋭19歳~50歳代の12名。とび職・足場職・防水工・塗装工・溶接工・配管工・警備業など職種は様々だ。第一部では河内家菊水丸さんの「河内音頭」に合わせて、エントリー者が入場。ライト付きヘルメット装着をはじめ、極太腰ベルトに様々な工具を下げたフル装備姿、光る警備棒を持った凛々しい制服での入場が見られた。また、重い工事機材や脚立などを担いで登場する場面も。近年はミャンマーやベトナムなど海外から来日した若者などの参加も目立つ。ここ数年連続してエントリーしている「女性」職人が多様性の時代を物語っている。
作業着姿からのギャップを審査する第二部は「普段着姿」がドレスコード。野球やサッカーの推しチームのユニフォーム姿や子どものペアコーデなど多種多様な姿が披露された。

審査員は女子プロレスLLPW-X社長・神取忍氏、新宿歌舞伎町ホスト・七星天星氏、伝統河内音頭継承者・河内家菊水丸氏、参議院議員・石井苗子氏、株式会社エイチアクセス・理事の千田英二氏など。また、今年は初めての試みとして外部生配信による投票も採用。会場の模様をネット中継し、視聴者による投票と審査員のポイントが加算されグランプリが決定するルールとなった。
同コンテストを企画・主催し総合司会も務める松尾直美氏を含めた審査の結果、グランプリ受賞者は「株式会社鳶の友誠」代表取締役・青木友香さんが選ばれた。
青木さんは静岡からの参加で、とび工事に必要な技術・知識を認定する国家資格・技能認定制度学科試験と実技試験を突破した、女性では静岡県内初の「とび一級技能士資格」の持ち主である。受賞について「本当にうれしい。この仕事(足場工事)はマイナスからのスタートだったが、親身になって良くして頂いた取引先様や従業員皆に支えられて成り立っている。感激を静岡に持ち帰って今後の仕事の励みにしたい」と語った。

松尾直美氏自身も、20数年前から建築会社役員として業務で実績を積んだ経験がある。「社会にとって必要な業界であるにも関わらず、近年叫ばれている人手不足に建設業界も例外なく苛まれている。現在、日本の建設業界は海外からの職業実習生が居ないと成り立たない状況が続いている。女性が生き抜くには大変な業界ではあるが、男女性別に関係なく安心安全に働くことが出来る職場であってほしい」と総評した。
(取材・文=黒川 良彦)





