神戸市は16日、灘区の王子公園再整備事業について、緑の広場や立体駐車場、王子動物園のメインゲートなどを含む「東エリア」の基本設計を策定し、10月以降、順次工事に着手すると発表した。あわせて、基本設計案を対象に6~7月に実施したアンケートの結果と、寄せられた意見を踏まえて設計を変更した主な箇所も公表した。

王子公園の再整備は、公園施設の老朽化や時代の変化に対応し、誰もが気軽に憩い、くつろげる公園へのリノベーションを目指すもの。2025年度から、緑の広場、立体駐車場、スタジアムなど複数施設を一括して設計・施工を行う再整備事業を進めている。今回の東エリアは、緑の広場や立体駐車場などを含む約3万6700平方メートルが対象となる。
東エリアには、駅、大学、動物園をつなぐ「緑の広場」(約1万1000平方メートル)を整備。芝生を中心に市民が自由に利用できる公園の玄関口とし、子ども向け遊具や親水空間、イベントなどにも対応できるスペースを設ける。また、動物園には六甲山の景観と調和した大屋根のメインゲートを設置。南北をつなぐメイン通路として、サクラ並木や四季の植栽で彩る約350メートルの「シンボルプロムナード」を整備する。

立体駐車場は一般車500台を収容し、屋上にはテニスコートを設置。青谷川沿いには多目的広場や遊歩道を整備する。植栽は既存の大径木を保全し、サクラなどを増やす計画だ。
今回のアンケートは6月17日から7月10日まで市ホームページで行ったほか、市のネットモニターを対象としても実施した。回答は計5598件だった。各施設について「おおむね良い」とする回答は、緑の広場が63%、動物園エントランスが77%、シンボルプロムナードが78%、立体駐車場棟が68%。青谷川沿いは71%、植栽計画は79%、防災・動線計画は79%、照明・高温常態化対策は76%だった。
一方、自由意見では、緑の広場について「暑さ対策の充実」「ベンチ・休憩スペースの増加」「樹木や緑の増加」「子ども向け遊具」「カフェなど飲食店」を求める声が寄せられた。シンボルプロムナードでは、ベンチや日陰、サクラ並木、四季を感じられる植栽、バリアフリーの強化などを求める意見があった。立体駐車場では渋滞対策、バリアフリー、自転車・バイク置き場、トイレ、EV用充電設備などが挙げられた。

これらを受け、市は設計を一部変更。緑の広場に子どもが遊べる遊具を置くことを明記し、芝生斜面に新たな樹木を追加することを決めた。動物園メインゲートには、舗装に動物の足跡を加えるなど、来園時の「わくわく感」を演出する変更を盛り込んだ。シンボルプロムナードでは歩行者の安全対策として横断歩道をカラー化し、自然石を活用した「ガビオンベンチ」の設置も行うこととした。


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