夜空は大きなスクリーン 秋の星座が織りなす神話を楽しむ 惑星にも注目 2026年10月の星空散歩

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 10月前半は天頂から西の空に夏の星座、東の空には秋の星座を見ることができます。季節が進むにつれて秋の星座は天高く昇っていき、10月後半には東から南の空にかけて見えるようになります。

 秋の星座は、古代エチオピア(現在のナイル川上流地域)の王家に関する神話にまつわるものが多くあります。王の名前がついたケフェウス座は、淡い星が多く目立ちませんが、先のとがった五角形をしています。その頂点の星はカシオペヤ座と北極星の間に位置します。

画像提供:明石市立天文科学館
画像提供:明石市立天文科学館

 そのカシオペヤ座と秋の四辺形が、秋の星座を探す手がかりとなります。というのも、秋の星座には1等星が1つだけ、南の低い空で輝くみなみのうお座のフォーマルハウトしかないからです。カシオペヤ座は1年中見ることができる星座ですが、秋には空高くのぼり、観察しやすくなります。5つの星からなるWの形が特徴で、王妃カシオペヤが椅子に座った姿を表してしています。

 カシオペヤ妃は、自らの暴言で海神ポセイドンの怒りを買ってしまい、娘・アンドロメダを海の怪物ケートスにいけにえとして差し出すことになってしまいました。そこへ通りかかったのが天馬・ペガススに乗った勇者・ペルセウス。鎖につながれケートスに襲われるアンドロメダ姫を救い出し、ケートスを退治しました。

 ペルセウスに退治された怪物ケートスは、くじら座として南の空に大きく横たわります。「くじら」と名がついていますが、実際のクジラとは似ても似つかぬ姿です。星座ができたのは古代ギリシャ時代と言われ、星座の名前も「ケートス」でしたが、日本語訳された際、「くじら」になってしまったということです(ちなみに英語名はThe Sea Monsterです)。

 ペルセウス座は、8月の流星群でその名前は広く知られています。秋の星座の一つで、冬に北の天高くにのぼります。ギリシャ神話では、ペルセウスは妖怪メデューサを退治するなど勇者として描かれています。手にはメデューサの首を持っていて、その位置には悪魔の星という意味を持つ変光星アルゴルがあります。アルゴルは2つの星が互いの周囲を回り、重なったり横になったりすることで見かけの明るさが変わります。

 そして2026年10月は惑星にも注目です。

 4日には土星が地球から見て太陽の反対側に位置する「衝」を迎えます。日の入りの頃に東の空にのぼり、真夜中には南中、そして日の出とともに西に沈みます。この頃の明るさは0.3~0.5等で、1等星が少ない秋の夜空では目立つ存在となりそうです。土星の最大の特徴である「環」は、2025年にはその傾きがほとんどなくなりました。地球からは真横から見るような状態になったためほとんど見えず「環の消失」が起こりました。2026年はすこし傾き、環が少し開いて見えるようになります。

 5日から7日にかけては、火星と木星に月が次々と近づきます。この頃、火星は夜半頃に東北東の空に現れ、明け方頃には東の空の高いところで見ることができます。木星は1時台に東北東の空に昇り、明け方にかけて火星よりやや低いところで輝きます。5日未明には、火星の少し上に月が見え、その近くにはふたご座の1等星ポルックスと2等星カストルも見えます。6日になると月は火星と木星の間に移動、そして7日には木星よりやや低い位置に移動します。その近くにはしし座のレグルスも見えます。日を追うごとに「移動する」月を楽しめそうです。

 22日には、オリオン座流星群が極大を迎えます。母天体はハレー彗星で、月明りがありますが、午前3時ごろに月が沈んだ後、2~3時間が観測のチャンスです。条件が良くなり、1時間に5個から10個が流れそうです。

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