新型コロナウイルスの感染が再び国内で拡大するなか、兵庫県は16日、第2波の感染拡大に備えた約473憶円の7月補正予算案を発表した。
今回の補正予算では入院医療体制が見直され、これまで1日あたりの感染者数が「40人以上」となった場合が最大基準となっていたが、新たに「55人以上」という区分を設け、これまで以上に感染が拡大した場合の医療体制が示された。
また、新型コロナウイルスの影響で離職を余儀なくされた労働者のために、新たに500人規模の雇用を創出するなど、これまでの補助事業を補てんする形で編成されている。
■観光に“密”の回避や熱中症へ留意したマスクの着用~『兵庫スタイル』推進
兵庫県内の宿泊施設で利用料金が割引される「Welcome to Hyogoキャンペーン」については、新たに2億円の予算を追加。対象者を関西地方の2府4県と岡山県、鳥取県、徳島県の在住者に限定した一方で、利用者数は6月販売分の1千人から5万人に拡大された。
井戸敏三知事は会見で「兵庫県は多くの観光資源をもっている。兵庫へ観光に来る人たちは“密”の回避や熱中症へ留意したマスクの着用など、『兵庫スタイル』にのっとって楽しんでいただきたい」とコメント。
■「Go To 」東京を外して
一方、国が実施する「Go Toキャンペーン」について「地域によって観光業の在り方も違う。全国一律の実施ではなく、感染者数の増加が著しい東京都民を対象から外すなど地域の実情に応じたやり方が必要なのではないか」と指摘した。