兵庫県は20日、神戸市と西宮市、それに明石市で合わせて7人が新型コロナウイルスに感染したと発表、感染者数は累計で841人になった。86人が入院しているが重症者はいない。(死亡は45人)
1日の感染者数が1ケタ台になるのは、7月14日以来6日ぶり。13日から19日までの1週間の感染者数は97人で1日あたりの平均は13.9人と、県独自の基準での「感染警戒期」の状況が続いている。
井戸敏三知事は20日の記者会見で「検体採取数そのものが減っている。明日(21日)以降の状況を把握してから評価したい。関係の深い東京・大阪の状況を注視する必要がある」と分析し「濃厚接触者やその周辺の人にPCR検査を行い、2次感染を何としても防がなければならない」と強調した。
■「休業補償を前提としている限り、休業要請は発動しにくい」井戸知事
感染者の数が下降に転じない現状を踏まえ、「休業補償を前提としている限り(休業要請は)なかなか発動しにくい。諸外国のように罰則を科すような、社会的制裁をベースとした対応に切り替えないと、実効性がないのではないか」と注文をつけた。
また、菅官房長官が風俗営業法(風営法)などに基づく店舗などへの立ち入り調査を行い、感染防止策の徹底を促す考えを示していることを受け「県は呼びかけをするのが限界。有効な対応となるのではないか」と述べた。
22日から始まる「Go To トラベルキャンペーン」では「少しでも体調に不安がある人は兵庫に足を踏み入れないでほしい。受け入れる側は、しっかりとガイドラインにのっとった対応をお願いしたい」と呼びかけた。