姫路市山野井町にある姫路文学館。1991年4月にオープンした建築家・安藤忠雄設計の建物は、姫路城を望む古い町並みの中で新しい風景を生み出している。
その姫路文学館では、7月10日から9月6日まで、「宮西達也new ワンダーランド展 ヘンテコリンな絵本の仲間たち」を開催中だ。
絵本作家・宮西達也さんは、「おまえうまそうだな」をはじめとする「ティラノサウルス」シリーズや、正義の味方がおとうさんとして世界の家族の平和のために奮闘する「おとうさんはウルトラマン」シリーズなどの代表作がある。
子どもから大人まで誰もが1度は宮西さんの作品触れたことがあるといわれる。カラフルな絵と、ユーモアの中にほろっとするようなテーマを織り込んだ作品は、読み終わったあと、自然に前を向けるようなものばかり。会場には原画と制作資料、絵本作品のジオラマなどおよそ180点が展示されている。
作品で多く見られるのは、故郷の静岡県清水町が原風景。富士山が登場することもある。キャラクターたちは誰もがユニークで、生き生きとしている。