兵庫県姫路市に本拠地をおくバレーボールVリーグ1部(V1)女子のヴィクトリーナ姫路は、来月開幕のリーグ戦を前に、2日、姫路市内で会見を行った。
4年前に設立されたヴィクトリーナ姫路は、これまで順調に歩みを進めてきたが、V1に昇格した昨シーズンは12位(最下位)に沈み、トップカテゴリーの洗礼を受けた。
今季は、チーム創設から指揮をとってきた竹下佳江前監督が副社長に就任し、代わって中谷宏大コーチが監督に就任した。
中谷新監督は「目標順位は4位。2024年のパリ五輪に一人でも多くの選手を輩出したい。そのためには着実に順位を上げていかなければならない。今までの常識にとらわれず、限界を突破したい」と抱負を述べた。また、今季の課題として「守りは上位チームとひけをとらない。ただ攻撃は最下位に近い。アタックやブロックなど、ネット際の強化がテーマ」と話した。
このオフに引退や新入団などで多くの選手が入れ替わり、最年長が25歳。チームはまさに転換期というタイミングでキャプテンに就任した貞包里穂は「すべてをスキルアップして、メンバーともコミュニケーションをはかりたい」と意気込みを述べた。
会見では、今季の一部の試合で着用する日本では初めての(※バレーでの着用)スコートタイプの新しいユニフォームが披露された。眞鍋政義オーナーは「以前、イタリアでのバレー視察の際に数チームが着用しているのを見て、ぜひ導入したいと思っていた」と話す。
今年度のV1リーグは10月から始まり、ヴィクトリーナ姫路は17日(土)の開幕戦で、日立リヴァーレと対戦する。ホームのヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市)での初戦は、10月31日(土)の久光スプリングス戦。
今季のチームスローガンは「No Limit、Go Upward (限界はない、上へ行く)」。新しいユニフォームに身を包んだ選手たちが限界を越えた時、ヴィクトリーナ姫路の新しい歴史が始まる。