神戸・須磨区横尾の路上で女性が刃物で刺されて死亡した 強盗殺人事件は、 未解決のまま21日で17年を迎える。
2003年2月21日の深夜、神戸市須磨区横尾の市営地下鉄「妙法寺駅」の近くで仕事を終えて自宅に帰る途中だったパート従業員の寺田和子さん(当時44歳)が何者かに刃物で刺され死亡した。
寺田さんの夫は、これまで犯罪被害者等基本法の成立や殺人事件などの時効をなくすための活動に力を注いできた。そして「未解決事件について捜査機関がこれまでのあり方を検証するべきだ」と訴える。
チラシを受け取った女性
「確か現場近くで被害者の財布が見つかったんですよね。覚えてます。あれから17年なんですね。犯人はのうのうと生きてるのかと思うと腹立たしいです。早く犯人が捕まることを祈りたいです」
寺田さん
「今年は阪神・淡路大震災から25年。皆さんの心にもいろんな思いがよぎったと思います。この事件も17年経ちました。私の心の中には、あの当時から『止まっている時間軸』とその後の『進んでいる時間軸』、この2つがあるんです。『四十九日までには犯人を捕まえたい』という捜査員の言葉を信じていましたが、いまだに犯人検挙には至っていない。初動捜査についてどうだったのかを問う気持ちはありますが、警察は常に真摯に捜査を続けています。進んでいる時間軸のなかで未解決事件の捜査の見直しを進めてほしいという訴えは変わりません。今だから言えることがある、当時のことを知っている、どんな情報でもいいのでお寄せください」
寺田さんは17年間、「真実を知りたい、妻にいったい何があったのか」と問い続けている。
事件発生から先月(2020年1月)までに寄せられた情報は180件にとどまっている。情報提供は兵庫県警・須磨警察署捜査本部、電話078-731-0110