必要なのは相手を思いやる心 「拈華微笑」の意味を知る ラピス和尚の辻説法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

必要なのは相手を思いやる心 「拈華微笑」の意味を知る ラピス和尚の辻説法

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 ラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っている。そんな感動をラジトピで連載していきます。今回の辻説法は「拈華微笑」(ねんげみしょう)です。

拈華微笑

「ほほえみ」と書いて、「みしょう」と読みます。

 このお話をするために、和尚さんは一輪花を用意しました。アシスタントの天宮遥さんに渡しましたら「きれいですね!」とたちまち笑顔になりました。そこから辻説法は始まります。

 ある日、お釈迦さまが弟子をあつめて説法しました。弟子たちは、お釈迦様がどんなお話をされるのかと、息を飲んで見ていますと、何も言わずに蓮華の花を一輪ひねりました。するとほとんどの弟子がぽかーんとしているなか、弟子の迦葉だけが、微笑んでうなずいたといいます。

蓮華の花のイラスト

 そのように、「拈華微笑」とは、何もいわなくても真意が伝わることの大切さ、以心伝心で法を体得する妙を示した言葉なのです。

 何も言わなくても伝わる境地に立つには、やはり相手を思いやる心、相手の立場にたつ想像力が必要ではないでしょうか。本日も勉強になりました!


※ラジオ関西『ラピスモーニング』2020年10月11日放送回より

※みなさまの知りたい禅語もぜひお寄せください!
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。

■ラジオ関西『ラピスモーニング』公式サイト
https://jocr.jp/lps/



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